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[新人戦]“雨中の戦い方”に変えて徹底。岡山学芸館が米子北に4発逆転勝ち

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後半32分、岡山学芸館高FW岡田知也(9番)がこの日2得点目となる決勝ゴール

[3.16 中国高校新人大会1回戦 米子北高 3-4 岡山学芸館高 東広島運動公園陸上競技場]

 16日、広島県内で第10回中国高校サッカー新人大会が開幕した。1回戦8試合が行われ、プレミアリーグ勢の米子北高(鳥取)対前回準優勝校・岡山学芸館高(岡山)戦は、岡山学芸館が4-3で逆転勝ち。岡山学芸館は17日の準々決勝で山陽高(広島)と戦う。

 強い雨の影響で水溜りもできていたピッチ。前半3分に米子北FW葉間田累(2年)に先制点を許した岡山学芸館は、高原良明監督がインサイドハーフで先発したMF永田一真主将(2年)にFWへポジション変更することを指示。同時に4-3-3から4-4-2へシステム変更し、「オープンにボールを入れること。セカンドボールを拾っていくこと」(高原監督)を徹底したことが逆転勝利に繋がった。

 プレミアリーグ選抜のMF佐野海舟主将(2年)がボールを奪い、好パスを見せていた米子北は22分にも右CKからFW岡田大和(1年)がクロスバー直撃のヘディングシュート。24分には抜け出した葉間田が決定的なシュートを放った。序盤は1トップの葉間田と2列目の岡田、高橋諒(2年)が絡んだ攻撃や、左SH原田海(1年)の仕掛けなどから押し込んでいた米子北だが、DF、GK陣にけが人が続出しているという影響が守備面で出てしまう。

 岡山学芸館は高原監督が「キックの精度が本当に高い」と評するレフティー、左SB伊藤柊都(2年)や技巧派MF山田龍之介(1年)が相手DFラインの背後へ絶妙なキック。そこに2トップが走り込んで経験値の浅い相手DF陣をバタつかせると、30分には相手ハンドで得た左FKを伊藤が蹴り込む。そして、ゴール前のこぼれ球を永田が右足で押し込んで同点に追いついた。

 さらに32分、再び伊藤を起点とした攻撃から永田がGKの意表を突く右足ミドルを決めて逆転。後半1分には左サイドを崩し、最後はFW岡田知也(1年)が自らのシュートのこぼれ球を押し込んで3-1とした。186cmGK八井田舜(2年)の好守に加え、永田ら雨中でも馬力を持って前進することのできる選手たちを擁する岡山学芸館はこの後も試合の流れを渡さずに攻め続けた。

 反撃したい米子北だが、相手のロングボールにDFラインが押し下げられ、クリアも小さくなってしまってなかなか攻撃に移ることができない。26分にSB馬場隆聖(2年)の左CKを葉間田が頭で合わせて1点差としたものの、岡山学芸館は32分、右サイドを強引に突破したMF鶴海翔大(2年)のクロスを岡田が右足ジャンピングボレーで決める。この後、米子北の反撃を佐野のPKによる1点で凌いだ岡山学芸館が強豪対決を制した。

 悪天候によって本来のボールをスピーディーに繋ぐ戦い方から割り切った戦いに変更した岡山学芸館だったが、高原監督は「(収獲は)ゲームに応じてシステムを変えられるかなと。ピッチが悪い中でも連動した動きが見えた」と評価。雨で力強さとゲームに応じた戦いを見せた岡山学芸館は、準々決勝(17日)では本来の戦い方でも強さを示す。

(取材・文 吉田太郎)

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