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[MOM2452]市立船橋DF岡井駿典(新3年)_豪快ボレー炸裂!! “左”の系譜を受け継ぐ新主将

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2得点を挙げた市立船橋高DF岡井駿典(新3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.30 船橋招待U-18 市立船橋高5-2名古屋U-18 グラスポ]

 レフティーの系譜を受け継ぐ市船のキャプテンが地元で躍動した。市立船橋高の新主将を務めるDF岡井駿典(新3年)は船橋招待の開幕戦で2得点を記録。前半早々に決めた大会ファーストゴールは客席をどよめかせる豪快なボレーシュートだった。

 両軍通じて計7点を記録した多点試合は、目の覚めるような“ゴラッソ”で幕開けした。前半9分、3センターハーフの一角で先発した岡井はDF橋本柊哉(新3年)のロングフィードに左サイドへ抜け出すと、角度のないところから左足を一閃。アウト回転のボールでファーのサイドネットを見事に射抜き、貴重な先制点を導いた。

「中を見てクロスを上げようと思ったんですが、前半まだシュートがなかったんで、思い切って狙いました。(朝岡隆蔵)監督からは『サイドでやる時はシュートを意識しろ』って言われていて、それを考えていました」。指揮官の期待に応える「狙いどおり」(岡井)の一発だった。

 3トップが中に絞って守る市立船橋において、左センターハーフの岡井は左サイドの広範囲をカバーしたが、このポジショニングは「選手自身でやりやすいようにした」というもの。この日は得意の守備だけでなく、終盤にはこぼれ球への反応から2得点目も決め、5得点の大勝劇を牽引した。

 今季は朝岡監督から主将に任命され、キャプテンマークの重責も担っている。偶然にも過去2年のDF杉岡大暉(湘南)、DF杉山弾斗(千葉)と同じ左利き。プロ入りを果たした先輩の跡を奇縁で継ぐ形となるが、「あまりプレッシャーはないですね」と余裕も。「2人と違ってプレーで引っ張るタイプではないので、長谷部選手(MF長谷部誠)のようにチーム全体を良い方向に導いていきたいです」。あくまでも、自らのリーダー像を切り開いていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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