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「昔のパトリックに戻れたかな」“悔いなく”走ったパトが天王山でV弾

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決勝点を挙げたFWパトリック

[3.31 J1第5節 川崎F-広島 等々力]

 最前線で体を張り、献身的に走った。スコアレスで迎えた後半40分、左CKをニアサイドのFWパトリックのヘディングシュートはGKチョン・ソンリョンが弾き出したが、こぼれ球を冷静に左足で押し込んだ。得点後はおなじみの機関銃パフォーマンス。今季初ゴールが決勝点となり、サンフレッチェ広島を勝利に導いた。

 前線から攻守に献身的に走り、走行距離は10.680kmを記録した。「ゴールを決める気持ちよりも、できること全てを出した。家に帰ってからもっと走ればよかったと悔いが残らないようにした」。城福浩監督体制で強さを取り戻した広島の勢いは止まらず、昨年の王者を破って開幕無敗で首位に浮上。パトリックは「チームはすごく良い状態。スタッフ、今日来ていないメンバーも含めて全員の力」と強調した。

 G大阪時代の2014年はリーグ戦9得点、ルヴァン杯3得点、天皇杯3得点の活躍を見せ、チームの国内3冠に貢献。16年10月には右前十字靱帯損傷および右外側半月板損傷で全治8か月の重症を負った。リハビリを乗り越え、昨年7月に広島に加入。昨シーズンはJ1残留に貢献したが、今季はチームにタイトルをもたらす覚悟だ。完全復活を誓う助っ人ブラジル人は「また昔みたいなパトリックに戻れたかなと思う。高いレベルでプレーできるようにこれからも頑張ります」と目をギラつかせた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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