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興梠が消えた…清水DF立田悠悟「自分の引き出しにはなかった」

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清水エスパルスDF立田悠悟

[4.15 J1第8節 浦和2-1清水 埼玉]

 マークをしていたはずだった。しかし、その相手が消えたような感覚に陥った。19歳の清水エスパルスDF立田悠悟は、31歳の浦和レッズFW興梠慎三との「個人の能力の差」を痛感することになった。

 0-1と1点のリードを許して迎えた前半29分だった。MF橋岡大樹に左サイドの突破を許すと、ゴール前にクロスを送られる。PA内で興梠をケアしていた立田だったが、「マークについていたけど、ボールが来る瞬間に消えた」と興梠に体を前に入れられてヘディングシュートでゴールを奪われた。この際、興梠は一度ファーサイドに行く振りをして立田の注意を引くと、クロスが送られる瞬間にニアサイドに動き直してマークを外していた。

「首を振ったら前に入られると思って、大体の予測で入ってくると思っていた。基本的な動きかもしれないけど、動きが初めてに近かったし、自分の引き出しの中にはなかった。個人の能力の差があのゴールに出てしまった」

 実力の差を痛感した。しかし、下を向くわけではない。「興梠選手はうまかったけど、今回ああいう動きを知れて良かったし、学べて良かった。良い経験で終わらせるのではなく、次に生かせる失点だと思うので、下を向かずにやっていきたい」。伸び盛りの19歳は、悔しさを糧にして成長を続けていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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