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ゲキサカユース担当記者厳選「プレミアリーグWEST開幕11傑」

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プレミアリーグWEST開幕戦で“ゴラッソ”を決めたMFMF吉岡幸陽(東福岡高)

 ゲキサカの人気企画、「ユース取材記者が推薦する注目の11傑」。今回は、ゲキサカ記者が取材した「高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグWEST」開幕戦(4月7日、8日)での活躍などが光った11名を紹介します。

 編集部吉田「高校年代最高峰のリーグ戦、プレミアリーグEASTとWESTが開幕。今回はプレミアリーグWEST開幕戦で取材した10チームから、勝利チームを中心に印象的なプレーをしていた選手11名をピックアップしました。“毎週末が天王山”の厳しい戦いの中で、チームを救ったり、勝たせるようなプレーをする選手の出現に期待しています」

GK松田亮(東福岡高)
「ゴール前で非常に“雰囲気のある”守護神。DFライン背後へのボールに慌てることなく対応し、キャッチングから素早く味方へロングキックを通して会場をどよめかせる。最後方でチームに安心感をもたらすGKは開幕2連勝スタートに大きく貢献」

右SB岸田悠希(阪南大高)
「開幕戦では左SBとして先発したが、後半には味方が苦戦していた米子北のサイドアタッカー・原田海封じのために右SBへ。スピードを活かして相手の突破を封じつつ、逆に果敢な攻撃参加を連発して右サイドから相手を押し込んだ」

CB西尾隆矢(セレッソ大阪U-18)
「WESTの開幕戦はCBが目立つ試合が続出。CB江川慶城(京都U-18)、CB小嶋和典(福岡U-18)、CB高木践(阪南大高)、CB丸山海大(東福岡高)らのプレーも印象的だったが、特に隙のないプレーを見せていたのが西尾。危ないシーンになる前にシンプルかつ的確に相手の攻撃の芽を摘んで、攻撃に繋げていた」

CB小林友希(ヴィッセル神戸U-18)
「ユース年代では『圧倒的なプレーをしていかないといけない』という言葉通りのパフォーマンスを開幕戦で見せていた。強敵・広島ユースにゴールへ迫られるシーンもあったが、スペースへのボールを難なくインターセプトし、球際の潰し、空中戦の競り合いでも相手を圧倒。それでも幾度かピンチを作られたことが本人には納得いかなかった様子」

左SB桑原海人(アビスパ福岡U-18)
「CB2人をはじめとした後方の選手たちの好守によって開幕戦で勝ち点1をもぎ取った福岡U-18。左SBを務めた桑原は危ないと思われたシーンで疾風のように現れてクリア。そして左サイドを爆走するオーバーラップを連発するなど目の離せない存在だった」

MF松本凪生(セレッソ大阪U-18)
「鋭いアプローチとボールへの執着心の強さによって中盤で相手ボールを奪い取ってしまうボランチ。ボールを持った際にも冷静に相手のマークを外してボールを動かし、第2節ではゴールも決めた。ボランチからの攻め上がりという点ではMF高橋諒(米子北高)らの動きも光った」

MF岩本翔(ガンバ大阪ユース)
「相手のプレッシャーが厳しくてもその逆を取るような動きでボールをキープし、長短のパスを通す。開幕戦では0-2からコントロールショットを難なくゴールに沈めた。第2節でも2得点を演出。青黒の新10番が“V候補”の攻撃をリードする」

MF吉岡幸陽(東福岡高)
「開幕節5試合の全21ゴールのうち、最もインパクトあるゴールを決めた。京都U-18のDF2人に囲まれかけながらも股抜きドリブルで打開。そこからダブルタッチでDFをかわしてさらに一人を振り切って豪快な左足シュートを決めた。先制された直後に決めた4人抜きの“ゴラッソ”」

MF大堀亮之介(広島ユース)
「広島ユースの攻撃の中心として、MF土肥航大とともに存在感。ゲームメーク、チャンスメーク、そしてフィニッシュ面でも力を発揮することのできる万能型は特にゴール前で相手の脅威となる。G大阪ユース戦では追撃ゴールの活躍」

FW小田裕太郎(ヴィッセル神戸U-18)
「今年の目標について『得点王』『15ゴール』を掲げる“和製ムバッペ”。抜群のスピード、迫力十分の仕掛けでゴールに襲いかかる快足アタッカーは、広島ユースとの開幕戦で試合終了間際に劇的な決勝点を挙げた。ただし、第2節では勝負どころで2度の警告を受けて退場に」

FW石田凌太郎(名古屋グランパスU-18)
「4月にトップチームへの練習参加もしたというストライカーだ。力強い縦への動き、豪快なシュートを武器とするFWは初戦でカウンターから勝ち越しゴールを決め、第2節ではチームの全4得点に絡んだ。FW兵藤健斗との2人で計5ゴールを叩き出すなど、開幕2試合で9得点の名古屋U-18を前線で力強く牽引する」

(取材・文 吉田太郎)
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