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[関東大会予選]柔軟な攻めと粘り強さ。帝京が成立学園破り、関東王手!:東京

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帝京高の196cmFW赤井裕貴は前線で存在感

[4.21 関東高校大会東京都予選準々決勝 成立学園高 0-1 帝京高 駒沢2]

 平成30年度関東高校サッカー大会東京都予選は21日に準々決勝を行い、帝京高成立学園高に1-0で勝利。帝京は28日の準決勝で関東大会出場をかけて駿台学園高と戦う。

「(入学当初から監督の)日比さんにも使ってもらっている代なのでその分、期待に応えるというか、結果を出さないといけないと話しています。今年はマジで勝ちに行こうと話しています」。帝京の注目レフティー、MF三浦颯太(3年)はそう口にする。1年時から経験を積んできた三浦や注目10番FW佐々木大貴(3年)、主将の196cmFW赤井裕貴(3年)、そしてMF入澤大(3年)、DFリーダーCB久保莞太(3年)ら期待の世代は、入学当初から徹底的に磨いてきたポゼッションと縦に速い攻撃の両方ができるチームになってきている。
 
 前半はその縦に速い攻撃からセカンドボールを拾っていた帝京が押し込んだ。一方、注目CB照山颯人(3年)が帝京の赤井に良く競り合っていた成立学園は、奪ったボールを後方から丁寧にビルドアップし、サイドチェンジやDFライン背後を狙った攻撃。だが、久保をはじめスピードのある帝京の4バック、そしてGK白鳥俊介(3年)は崩れない。

「ルーキリーグの時はポゼッションだけ。新チーム最初の方もポゼッションばっかりやっていたら食われて失点もあった。今は縦行く時と繋ぐ時とみんなの意識を共有させようと言っている」(三浦)という帝京がシンプルな攻撃で主導権を握る中、先制点が生まれる。前半35分、久保が自陣から蹴り込んだロングフィードが相手のミスを誘うと、抜け出した俊足MF梅木遼(3年)が右足で先制点を流し込んだ。

 後半は成立学園が盛り返し、4分には快足エース、FW窪田稜(3年)が右足シュートへ持ち込む。対する帝京はショートカウンターからチャンス。三浦、佐々木にマークが集中する中でフリーになるシーンの多かったMF中村怜央(3年)が決定機に絡む。9分には中村の縦パスから赤井が抜け出し、20分には佐々木のパスを受けた中村が切り返しから放った右足シュートがポストを叩いた。

 帝京は「中学校時代は身体もまだ細くて動かなかったんですけれども高校に入って筋トレやアジリティを始めたら少しずつ動くようになって、思ったようなプレーができていると思います。チーム引っ張って見本になるようにしたい」という赤井が前線で存在感。ボールを収め、チーム全体を引き上げると、厳しいマークを受けていた佐々木や三浦がそれを剥がして前進するシーンも見られた。

 対する成立学園は照山やCB西尾将吾(3年)が帝京の攻撃を凌ぎながら同点ゴールを目指す。左SHへポジションを移した窪田やMF八木橋俊介(3年)、終盤に前線へ上がった照山が帝京ゴールをこじ開けようとしたが最後まで1点を奪うことができなかった。

 帝京の日比威監督は「早稲田とこの試合はベストゲームかな」と称賛した。初戦の早稲田実高戦は同じく1-0で勝利。指揮官が「ディフェンスが安定しない限り、ウチの攻撃は安定しない」と話す中で我慢強い戦いを見せて、1-3で敗れたT1リーグでの雪辱を見事に果たした。

 今年、帝京は浦和ユースや桐光学園高、旭川実高、中京大中京高といった強豪と同居したジャパンユースリーグのグループリーグで首位。イギョラ杯でも4強入りした。今年、帝京復活への周囲の期待感は大きい。ただし、近年の全国舞台に立つことができていない彼らは挑戦者という意識。「走った選手、戦える選手がピッチに立てばいい」(日比監督)という方針の下、相手を見ながら柔軟に攻め、粘り強く勝ち切るチームを目指す。まずは関東まであと1勝。この日、勝利を素直に喜んでいたイレブンは、駿台学園高との準決勝も全力で制して関東進出を決める。

(取材・文 吉田太郎)
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