beacon

マルセロ&アセンシオで逆転!! 欧州CL3連覇狙うR・マドリー、バイエルンにAG2発先勝

このエントリーをはてなブックマークに追加

同点ゴールを喜ぶレアル・マドリーの選手たち

[4.25 欧州CL準決勝第1戦 バイエルン 1-2 R・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は25日、準決勝第1戦を行い、バイエルンレアル・マドリーが対戦した。名門同士の対戦は欧州CL史上最多の19試合目で、過去の公式戦通算戦績は11勝2分11敗同士と互角の内容。アウェーのR・マドリーが2-1で勝利し、欧州CL3連覇を狙う決勝進出に向けて一歩前進した。

 ホームのバイエルンは、準々決勝第2戦のセビージャ戦(△0-0)と同じ11人でスターティングメンバーを構成。アウェーのR・マドリーは、辛くも2戦合計スコアで突破を決めたユベントス戦(●1-3)で出場停止だったDFセルヒオ・ラモスが先発に復帰した。

 試合は前半早々、バイエルンにアクシデントが発生する。前半4分、ボールを追いかけたFWアリエン・ロッベンが左太ももを痛め、苦悶の表情でピッチ外へ。しばらくトレーナーと共に様子を見ていたが、同8分、MFチアゴ・アルカンタラとの交代でプレーから退いた。

 立ち上がりはややR・マドリーが優勢だったが、前半28分、バイエルンが一瞬のスキを突いて試合を動かす。レンタル元クラブとの対戦となったMFハメス・ロドリゲスが右サイドで持ち上がり、縦に大きくスルーパスを配給。MFヨシュア・キミッヒがフリーで抜け出し、PA右からクロスに見せかけシュートを放つと、正確なコントロールでネットを揺らした。

 しかし、この日のバイエルンは怪我人が相次いだ。前半30分すぎ、DFジェローム・ボアテングがドリブルでボールを運んでいると、足を伸ばした際に負傷。トレーナーに運ばれながらピッチを後にし、DFニクラス・ズーレが投入された。直後、FWフランク・リベリがゴール前で1対1のチャンスをつくったが、トラップミスで生かせなかった。

 だが、バイエルンは前半41分、右CKをFWロベルト・レバンドフスキがニアでそらし、DFマッツ・フンメルスがダイレクトシュート。これは大きく枠を外れたが、同42分には、左サイドを駆け上がったDFラフィーニャのクロスにFWトーマス・ミュラーがダイレクトで合わせ、惜しい決定機を立て続けにつくった。

 それでも今度はR・マドリーが、わずかなチャンスを生かして得点に結びつける。前半44分、右サイドを駆け上がったDFダニエル・カルバハルがふんわりとしたクロスを送り、中央でMFハビ・マルティネスがクリアミス。ボールがPA外に流れたところでDFマルセロがハーフボレー気味に左足を振り抜くと、低い弾道を描いたボールはゴール右隅に突き刺さった。

 追い付かれたバイエルンは前半45分、FWフランク・リベリの突破でFKを獲得。これをJ・ロドリゲスが蹴り込むと、レワンドフスキがヘッドで合わせ、GKケイラー・ナバスがビッグセーブを見せた。さらにアディショナルタイム、セットプレーからT・ミュラーが頭で狙ったが、惜しくも枠を外れ、前半を1-1で終えた。

 R・マドリーは後半開始時、MFイスコに代わってMFマルコ・アセンシオを投入。すると後半12分、バイエルンはCKのチャンスからボールを後ろに戻すと、ラフィーニャのパスミスがアセンシオの元に。FWルーカス・バスケスとのワンツーパスでPA内に走り込むと、左足で落ち着いて流し込み、2点目のアウェーゴールで勝ち越しに成功した。

 反撃に出たいバイエルンはリベリ、ミュラーを中心にシュートを放つも、R・マドリーはナバスが立ちはだかる。後半21分、今度はR・マドリーにアクシデント。こぼれ球を拾おうとしたカルバハルが負傷し、FWカリム・ベンゼマが投入された。サイドバックの位置には一列前のバスケスが入った。

 R・マドリーは後半27分、ここまでほとんど存在感のなかったFWクリスティアーノ・ロナウドがさすがの動きを見せる。自陣からのロングボールに反応し、フリーで相手の最終ライン裏へ。安定したトラップから左足を振り抜き、鋭いシュートをゴール右隅に突き刺した。ところがトラップ時にハンドがあったとしてノーゴールに終わり、2点リードはならなかった。

 バイエルンは後半29分、3人目の交代カードも負傷での使用に。セットプレーで頭部を負傷したJ・マルティネスに代わってMFコランタン・トリッソが入った。後半32分には、J・ロドリゲスがゴール前約30mでFKを獲得。しかし、このチャンスもT・アルカンタラのミスキックに終わり、なかなか決定機をつくることができない。

 後半43分、バイエルンは中盤でのボール奪取からトリッソがスルーパスを送り、レワンドフスキが抜け出したがシュートはわずかに右へ。絶好のチャンスを逃した。アディショナルタイムは4分、猛攻をしかけるバイエルンだが、かすかなミスが響いて前に進めない。そのまま試合はタイムアップ。1-2で敗れたバイエルンは、今季のホームゲーム22戦目で初黒星となった。

●欧州CL17-18特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

TOP