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3年前の『選手権準優勝GK』に憧れて…成徳深谷GK神尾龍汰、低空パントは「ずっと練習していた」

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高精度な低空パントキックを見せた成徳深谷高GK神尾龍汰(3年)

[4.30 関東高校大会埼玉県予選決勝 成徳深谷高 1-0 立教新座高 埼スタ第2]

 守備ではチームを救うビッグセーブを見せ、攻撃では矢のような低空フィードを供給。立教新座高との決勝戦に無失点で勝利し、埼玉2冠を達成した成徳深谷高の中でも、守護神を務めるGK神尾龍汰(3年)の存在はひときわ大きかった。

 圧巻だったのは後半18分のプレー。相手のFKを起点としたボールが左ポストに当たり、こぼれ球に反応した相手のシュートを顔面でストップ。すぐさま立ち上がって波状攻撃をパンチングで逃れると、最後は浮き球をしっかりキャッチしてみせた。

 立教新座の前田和伸監督も「あれが入っていれば、そこから勢いに乗れたんですが……」と悔やんだターニングポイント。当の本人は「そんな覚えてなくて……(苦笑)」と冷静だったが、試合の行方を左右するビッグプレーだった。

 PK戦にもつれ込んだ準決勝の浦和南高戦では、後攻5人目のキックを見事にストップし、同校史上初の関東大会出場に大きく貢献。そこで表れたシュートストップのセンスは他の場面でも随所に見られ、終盤に訪れた相手のセットプレー攻勢では、ファウルを受けながらもしっかりキャッチする姿が目立った。

 また攻撃では、低い弾道のまま50mは飛ぼうかというパントキックが持ち味だ。「あれからずっと練習していた」という契機となったのは、2014年度の全国高校選手権決勝。星稜高戦を戦っていた前橋育英高GK吉田舜(現・法政大)のキックに憧れを持ち、中学時代からトレーニングを重ねてきたのだという。

「自分もなりたいなと思いました」と素直な気持ちを表現する17歳だが、もちろん次は自らが同じ舞台に立つことを志している。「選手権、めっちゃ出たいですね。埼玉4冠を目標としてやっていきます」(神尾)。かつての憧れが現実となった時、成徳深谷の道もまだまだ開けてゆくことだろう。

(取材・文 竹内達也)

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