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[MOM2499]東海大相模MF中山陸(3年)_Jクラブ入り間近。「モノが違う」司令塔の50mロング弾

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ロングシュートの直前、顔を上げてGKのポジションを確認する東海大相模高MF中山陸(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.6 関東高校大会神奈川県予選決勝 東海大相模高4-0三浦学苑高 保土ヶ谷公園サッカー場]

「もう『すごいっ!!』って言いました。モノが違う。さすがプロに行くだけのものはありますよ」。まさに“大絶賛”というほかない言葉を口にしたのは東海大相模高の有馬信二監督。神奈川県予選決勝の舞台でMF中山陸(3年)が見せたパフォーマンスは、絶大な期待を寄せてきた指揮官の想像をも軽々と超えてしまったようだ。

 1点リードで迎えた前半31分、ハーフライン付近でDF堀川侃太(3年)の縦パスを受けた背番号6は、前を向くやいなや勢い良く右足を振り抜いた。ゴール裏から大声援を送っていた応援団が息を飲む中、グングン伸びたボールはゴールネットに一直線。50m先から飛んできたボールがGKの頭上を越えると、スタンドから一斉にどよめきが起こった。

「練習試合でも1回決めたことがあって、その時はGKが出ているのが見えていた。ボールをもらったワンタッチ目では相手のプレスが来なくて、ここで2点目を決めたら楽になると思って振り抜きました」(中山)。打ち上げるでもなく、ゴール前に落とすでもなく、鋭く真芯を捉えたロングキックは「最高でしたね」と自画自賛の一撃だった。

 今大会は1.5列目を務めたが、チームが採用する“0トップ”システムでは最前線。相手のマークは否応なしに集中したが、「パスコースは相手が警戒してきていたので、ターンしてつなげば良い」と余裕の表情。「右からもらえば左に、左からもらえば右に」という意識で、前線に張り出す両ウインガーに質の高いボールを展開し続け、1点目と3点目の起点にもなった。

 関東屈指のチームでここまで大車輪の活躍を見せていれば、“次のステージ”も見えてくるもの。Jクラブのスカウトが放っておくはずもなく、加入内定と特別指定選手登録は間近に迫っている。「キャンプにも参加させてもらって、自分に合ったチームに入れるので楽しみです」(中山)。そう目を輝かせる司令塔がプロのピッチで躍動する日も、けっして遠くはなさそうだ。

 もっとも、まずはチームが掲げている大きな夢と向き合おうとしている。「目標は神奈川県4冠なので、これでやっと1つ目。神奈川でやっていければ全国でも通用すると思うので、K1リーグ(神奈川1部)、インターハイに向けて頑張っていきたいです」(中山)。この場所で大仕事を果たしてから、プロへの階段を上っていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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