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東海大相模が誇るエンターテイナー、DF川浪豪恋「名前でもプレーでも注目してもらえるように」

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東海大相模高のムードメーカーDF川浪豪恋(3年)

[5.6 関東高校大会神奈川県予選決勝 東海大相模高4-0三浦学苑高 保土ヶ谷公園サッカー場]

 関東大会神奈川県予選を制した東海大相模高の試合を見ていると、ピッチ内からひときわ大きな掛け声が聞こえてくることに気が付く。その出どころは、右サイドバックのDF川浪豪恋(3年)。スタンド応援団からも大人気のエンターテイナーは、明るい雰囲気にあふれるチームのなかでも圧倒的な貫禄を放っている。

「自分で言うのも変なんですけど、イジられキャラですね。イジってもらって、そこから自分で盛り上げていくタイプです」。そんな背番号2は昨季まで、Aチームでの出場機会はほとんどなし。「やってやろう」という気持ちで迎えた今季は、自身の特長でもある「声を出してプレーすること」を心がけている。

 そんなキャラクターはもちろん、ピッチ内だけでないチーム全員が知るところ。指揮官が「アイツはおもしろいですよ」と評し、スタンドからは川浪のプレーのたびに何度もチャントが鳴り響く。川浪自身も、プレーの切れ目にスタンドを煽るような仕草を見せるなど、ムードメーカーとしてこれ以上ない働きを担っていた。

 もっとも、力強いフィジカルと意外なアジリティを生かした対人戦も持ち味。「チームで一番足が遅いくらいなんですが、応援があるからいつも以上のスピード、パワーが出るんです」。これから全国の舞台に進むことになれば、「由来は知らないんですが、みんなに覚えてもらえるので親に感謝している」という“豪恋(ゴウレン)”の名とともに注目が集まりそう。「名前でもプレーでも注目してもらえるように頑張ります」と力強く宣言した。

(取材・文 竹内達也)

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