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先輩たちの活躍も刺激。長崎総科大附のFW兼任CB柏木「決定力を上げて行きたい」

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長崎総合科学大附高CB柏木澪弥(中央)は警戒される中で奮闘したが…

[5.6 高円宮杯プリンスリーグ九州第6節 九州国際大付高 1-0 長崎総合科学大附高 九州国際大G]

 16年プリンスリーグ九州優勝、17年同2位の長崎総合科学大附高が苦しい序盤戦を強いられている。小嶺忠敏監督はなかなか定まらないDFラインの選手起用について、憂慮している様子だったが、この日はFW兼任の柏木澪弥(3年)をCBで起用。互いに縦へのスピードある攻防戦の中で、相手をPKによる1点に封じたものの、1点が奪えずに0-1で敗れた。

 柏木は後半12分に失点した後に前線へ。その後、高さを活かしてゴールを目指したが、2人がかりで対応されるなど高さを封じられ、最後までゴールは遠かった。小倉南FCジュニアユース出身の柏木にとっては地元・北九州での試合。対戦した九州国際大付高には中学時代のチームメートであるCB大川智己(3年)やMF田中龍人介(3年)がいただけに「絶対に勝つという気持ちでした」というが、勝ち点3を掴めずにチームは3試合連続1点差負けとなった。

 この日の惜敗でチームの成績は2勝4敗となった。柏木は「負けている状況でも点取れるチームにしていきたい。しばらく試合がないので、その間に練習して決定力を上げて行きたい」とコメント。CBとしても「声でもっと動かして球際でも負けないように。そういうところを強くしていきたい」と意気込んでいた。

 1学年先輩のFW安藤瑞季(現C大阪)がJ3で初ゴールを記録。FW荒木駿太(現駒澤大)は関東大学1部リーグで4戦3発の活躍を見せている。「自分もあんなふうになれたらいい。(先輩たちは)、集中してやるところはして、気を抜くところは抜いていた。自分はまだまだです」。183cmと長身で複数のポジションを高いレベルでこなす柏木は、世代トップクラスのタレントだった先輩たちから吸収したところを活かし、苦しい試合でチームを勝たせる存在になる。

(取材・文 吉田太郎)
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