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[球蹴男児U-16リーグ]東福岡が8-2で撃ち勝つ! 上田「もっと点獲ってヒガシが強いというところを見てもらいたい」

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東福岡高のFW原田卓郎(20番)はハットトリックの活躍

[5.5 球蹴男児U-16リーグD1第3節 東福岡高 8-2神村学園高大津球技場]

 5日、「2018 球蹴男児U-16」Division1第3節で昨年2位の神村学園高(鹿児島)と同3位の東福岡高(福岡)が激突。東福岡が8-2で大勝した。

 得点差は開いたものの、東福岡の平岡道浩コーチは「神村はいいチーム。強いですよ」と評し、東福岡との個の差があったことを認めた神村学園・藤山卓コーチも「打ち合えたことは良かった」と振り返った。1年生で守備の甘さは互いにあったかもしれない。それでも見応え十分の90分間で、東福岡が現時点での強さを示す試合にもなった。

 序盤から圧力をかけた東福岡に対し、神村学園は攻守に落ち着かず、バタバタしたような展開に。それでも注目のMF下川床勇斗や推進力のあるFW芝和希のドリブル、中央からのコンビネーションによる崩しでチャンスも作り返した。だが、シュートの精度とスピードで上回る東福岡が連続ゴールで神村を突き放す。

 26分、東福岡は右サイドでMF青木俊輔からのパスを受けたFW日高駿佑が右足シュートを逆サイドネットへ沈めて先制点。36分には左サイドをMF中平大介が突破し、その折り返しをMF上田瑞季が1タッチでゴールへ沈めて2-0とする。さらに39分には左サイドを打開し、最後は左SB本田良輔のクロスを中平が合わせて3点目。アディショナルタイムにもDFを振り切った日高が右足シュートを決めた。

 神村学園は後半5分、下川床がDFを強引なドリブルで剥がし、タイミング良くラストパス。右中間から縦に持ち込んだ芝が右足シュートを決めて1点を返す。だが、自陣PAからスピードあるパスを繋いで攻める東福岡は、10分に上田の展開からFW原田卓郎が左サイドを突破。そのまま逆サイドネットへ豪快な右足シュートを決めて再び4点差とした。
 
 さらに15分には上田のスルーパスから原田がゴール。15分にもオウンゴールで加点すると、18分には右クロスを原田が頭で決めてハットトリックを達成した。細かなパスワークで反撃する神村学園も前線で奮闘する芝の仕掛け、クロスのこぼれからMF木村将馬が意地のゴールを奪う。さらにゴール前のシーンを増やしていたが、3点目を奪うことはできず。東福岡がインパクト十分のスコアで快勝した。

 東福岡は開幕戦で大津高に3-4で競り負けた後、選手間で話し合い。「DFラインのミスが多かったので絶対にゼロで行くこと、ビルドアップのところは全員でビルドアップすること、そしてもっと点を獲るために全員でかかわろうと話しました」(上田)。そのことを意識して臨んだ日章学園高との第2節を6-0で制すと、この日は神村学園から圧巻の8ゴール。それでも上田は「負けられない試合で結果的には勝てて本当に良かったんですけれども、まだまだもっと点獲って、ヒガシが強いというところを見てもらいたい」。“赤い彗星”の1年生たちが相手を圧倒するような試合を続けて、球蹴男児U-16リーグのタイトルを勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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