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昨年40歳で引退のトッティ氏、ブッフォンのユーベ退団に「12か月前を思い出す」

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フランチェスコ・トッティ氏がGKジャンルイジ・ブッフォンへメッセージを綴った

 ローマで幹部を務める元イタリア代表のフランチェスコ・トッティ氏が18日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』を通じて、ユベントスのGKジャンルイジ・ブッフォンへメッセージを綴った。

 40歳のブッフォンは17日、本拠地のアリアンツ・スタジアムで記者会見に出席。今季限りで17年間所属したユベントスを退団することを発表した。今後、移籍を選択するか、現役引退を選択するかについては、判断を保留している。

 トッティ氏は昨年、40歳で現役引退を決断。昨季の最終節ジェノア戦がセリエAにおけるラストマッチとなった。元ローマFWは、ユベントス退団という節目を迎える友人ブッフォンを特別な気持ちで見守っている。

■互いに切磋琢磨したトッティとブッフォン

「逆の立場にあったとき、僕はいつも気楽になれた。ユニフォームを脱ぐことを決断できずにいる頑固な僕に対し、いつも君なりの考えを伝えようとしてくれたね。キャリアを終えることは、僕にとって苦しくもあり、難しい決断だった」

「そして今、君はユベントスに別れを告げた。親愛なるジジ、まるで12か月前の感覚がよみがえってくるようだ。君が明日、いつものスタジアムで、どんなことを感じるのか、僕が説明することはできない。そしてその後、現役続行もしくは引退を決断する際、どんなことが君の頭の中を巡るのかも分からない。対処に仕方は人それぞれだから」

「だがこの数日の間に、君はきっと自分の映画フィルムを取り出し、キャリアを振り返ることだろう。僕のストーリーには君が、君のストーリーには僕が登場しているんだと思うと素敵だね。出会ったのは、まだお互い子供の頃だった。少しずつ成長し、大人になり、キャプテンになった。2人で一緒にアッズーリのユニフォームのために戦った。そしてそれぞれクラブのためにも戦った。僕はジャッロロッソ(黄・赤:ローマのこと)、君はビアンコネーロ(白黒:ユーベのこと)のために」

「すべてを順序良く振り返ることは難しいが、興奮の渦はあふれ出てくる。あのW杯の夜のこと。ベルリンの空へ掲げた優勝トロフィー、僕らの抱擁。それらに紛れて、あのクッキアイオや、君のゴールに突き刺さった僕のシュート、君のセービング(手加減してくれても良かったのに!)などを思い出す。僕のライバル、同僚でいてくれて、ありがとう」

 そして最後に、「追伸、この数日、もし僕のアドバイスが必要だったら、電話をくれ。君のためなら僕はいつでも応じる」と締めくくっている。

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