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金光大阪は注目CB福田ヘッドから交代出場FW角田が同点弾!執念の勝ち点1獲得

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後半32分、金光大阪高は交代出場FW角田龍亮が右足シュートを決めて同点

[5.27 総体大阪府予選決勝リーグ第1戦 関西大北陽高 1-1 金光大阪高 J-GREEN堺S1]

 4年ぶりの全国出場を狙う金光大阪高は順位決定時の参考となるPK戦こそ4-5で落としたものの、引き分けに持ち込んで貴重な勝ち点1を獲得した。

 序盤、金光大阪は前線の競り合いの強さを活かしたロングボールからサイド攻撃を仕掛けてCKやスローインを獲得。「ロングボールが多いのは分かっていた」と関西大北陽のCB井口将吾主将(3年)は振り返っていたが、それでも相手の予想を上回る攻撃で押し込んだ金光大阪は、左SB榎木怜(3年)の左足CKやFW辻翔太朗(3年)のロングスローで相手ゴールに迫った。

 関西大北陽はゴール前の守りが堅く、なかなか得点することができなかったが、それでも飄々とした動きで相手の逆を取るMF小林映斗(3年)や一瞬の切れ味光る10番MF糸川遥樹(3年)を中心に質の高い攻撃も見せて主導権を握り続ける。

 守備面も相手の190cmFW片岡慎太郎(3年)に「4番に競り負けていた」と言わしめた注目CB福田玲央(3年)やチーム内の評価高いというGK村田智哉(2年)を中心に安定。後半20分に失点に1チャンスを決められて苦しい展開となったが、福田を前線に上げて同点ゴールを目指すと、終了3分前に歓喜が訪れる。

 交代出場のMF佐藤凌(3年)が左サイド後方からクロスボール。これを中央の福田が競り勝つと、ファーサイドで抜け出した交代出場FW角田龍亮(3年)が右足シュートをゴール左隅にねじ込んだ。殊勲の角田中心に喜びを爆発させた金光大阪に対し、関大北陽CB井口は「4番(福田)を上手く使われてシュートを打たれてしまった」と無念の表情。勝ち切ることこそできなかった金光大阪だが、執念の同点ゴールでもぎ取った勝ち点1を残り2試合の勝利、全国出場に繋げる。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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