[6.31 トゥーロン国際大会C組第2節 U-21日本3-2U-19ポルトガル フランス]

　1点を先行された試合。しかし、U-21日本代表FW田川亨介(鳥栖)が、チームに勢いをもたらすゴールを奪取した。

　序盤からポルトガルに押し込まれる展開になると、前半32分に先制点を献上。なかなか攻撃の形を作れずに苦しんでいた日本だったが、田川が一瞬の加速からゴールを陥れる。同36分、MF松本泰志(広島)のパスを受けたMF三好康児(札幌)が、最終ライン裏に抜け出そうとする田川を見逃さずに鋭いスルーパスを供給。スライディングでクリアしようとしたDFコレイラをワンタッチでかわすと、GKが距離を詰め切る前に右足シュートでネットを揺らし、同点ゴールを記録した。

「僕の持ち味と言ったら、ああいう抜け出し。常にああいう形はチームの皆にも意識づけるようにしているし、それがうまくハマった」

　自身は1-1のまま迎えた後半27分にFW上田綺世と代わってベンチへと下がった。その後、GK山口瑠伊(エストレマドゥーラ)が退場するだけでなく、勝ち越しゴールを許したチームだったが、後半37分と同アディショナルタイムに上田がゴールを奪い、3-2の逆転勝利を収めた。

　試合後のインタビューで「最後まで走り切って2点取ってくれたし、すごい勝負強さが出たと思う」と振り返った田川は、中2日で行われる第3戦カナダ戦に向けて「『全員で勝ちにいく』という気持ちを全部ぶつけたい」と意気込みを示した。

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●第46回トゥーロン国際大会2018特集