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雨中で「はしれ、せれ、ねばれ」を貫徹。駒場が城東との都立勢対決制し、東京8強へ

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後半5分、FW天野寛太郎(11番)のゴールを喜ぶ駒場高イレブン

[6.10 総体東京都予選2次T2回戦 駒場高 4-0 城東高 堀越学園総合G]

 10日、平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」サッカー競技(インターハイ、三重) の出場2枠を懸けた東京都予選は2次トーナメント2回戦を行い、8強が出揃った。駒場高と城東高の都立勢対決はMF石川一希(3年)の先制点とFW天野寛太郎(3年)の3得点によって、駒場が4-0で勝利。駒場は16日の準々決勝で多摩大目黒高と対戦する。

 雨中で駒場のモットー、「はしれ、せれ、ねばれ」を貫いた。今春、駒場は日本高校選抜監督も務めた山下正人監督の後任としてOBの松本匡央監督が就任。その松本監督が「走る量は他の学校に負けないんじゃないですか」と説明する走力と切り替えの速さ、相手に守る時間を与えずに攻めきる部分、ゴール前で粘って守る部分などをしっかりと出した駒場が、東京8強入りを決めた。

 立ち上がりのピンチを凌いだ駒場は前半4分、左SB宮崎光太郎主将(3年)が突破からクロス。最後はこぼれ球を石川が押し込んで先制点を奪う。さらに16分にも右の石川がドリブルで持ち上がると、左MF菊地陽(3年)とクロスするようにファーサイドを突いた天野が2点目のゴールを奪う。

 序盤で2点のリードを得た駒場だが、流れを掴むことができない。雨中でも1タッチのパス交換やドリブル突破などテクニカルな面を押し出して攻める城東に中央からグラウンダーの縦パスを通され、サイドからの崩し、セットプレーでMF楠原翔(3年)やMF中田航輔(3年)に決定的なシュートを打ち込まれた。

 だが、田中翔今川雄太(3年)の両CBを中心にこの時間帯で粘った駒場は前半アディショナルタイム、前線からのプレッシングでインターセプト。そのまま速攻を繰り出すと、左サイドから仕掛けた菊地のラストパスを、天野が今度はニアで合わせて3-0で前半を折り返した。

 駒場はさらに後半5分、FW清水草汰(3年)がPAで粘り、最後は天野が右足でゴール右隅に決めてハットトリック達成。対する城東は後半、CBからポジションを上げた青山和誠(3年)がドリブルシュートへ持ち込んだほか、江田俊、MF江田風太(3年)らがボールを運び、シュートチャンスを作り出す。

 だが、ハーフタイムにMF高橋克明(2年)とMF藤田晴紀(2年)のダブルボランチと2CBの4人で相手の起点となるスペースを埋めることを確認した駒場は、城東をサイドへ追い込でボールを奪うことに成功。そして、特に運動量の光った高橋や積極的に右サイドを駆け上がった右SB太田陸斗(3年)、技巧派MF菊地が5点目のチャンスを作り出した。

 終盤は城東に決定機を作られたものの、GK菅谷俊介(3年)がファインセーブを見せるなど最後まで集中した守りで完封勝利。松本監督は「選手たちが良くやってくれました」と讃えていた。

 主将の宮崎は「監督が代わっても『はしれ、せれ、ねばれ』というベースの部分は変わらない」と説明する。その上で、選手が自発的に取り組む部分を新指揮官に後押ししてもらいながら、チームは力をつけることができているという。また、関東大会予選初戦で負けたことで芽生えた危機感も進撃の原動力に。宮崎は「関東初戦で負けて、その後チーム全体が危機感を持って取り組めた。負けてすぐ支部予選が始まったんですけれども勝っていく中で良くなってきました」と頷いた。

 お互いが良さを出しながら、声援を背に一体感ある戦いを見せる“都立の雄”。東京8強で唯一の都立勢が今後も「はしれ、せれ、ねばれ」の駒場の戦いを表現し、目の前の相手を上回る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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