[6.27 ロシアW杯E組 セルビア0-2ブラジル モスクワ/スパルタク]

　ロシアW杯グループリーグ第3節3日目が27日に開催され、E組ではブラジル代表がセルビア代表に2-0で勝利し、首位通過を果たした。前半36分にMFパウリーニョが先制ゴールを挙げ、後半23分にはDFチアゴ・シウバが追加点をマーク。7月2日の決勝トーナメント1回戦ではF組2位のメキシコと対戦する。

　グループリーグ自力突破のために勝つしかないセルビアは積極的に前からボールを奪いに行くが、主導権を握ったのはブラジル。前半4分にMFコウチーニョ、FWネイマールとつなぎ、PA内左にフリーで抜け出したFWガブリエル・ジェズスが右足でシュートを放つも、GKウラジミール・ストイコビッチに止められる。さらにこぼれ球を拾い、コウチーニョの折り返しにネイマールが右足で合わせるが、ゴール左に外れた。

　前半10分にDFマルセロがアクシデントによりDFフィリペ・ルイスとの交代を余儀なくされたものの、流れは渡さない。前半25分にはジェズスがPA内左で2人のDFに挟まれてボールを失うと、こぼれ球に反応したネイマールが角度のない位置から左足でシュート。しかし、GKストイコビッチに左手で防がれた。

　攻勢を続けるブラジルは前半36分に先制する。自陣左サイドでボールを受けたコウチーニョがドリブルで運びながらタイミングをうかがうと、相手守備のギャップを突いて走り込んだパウリーニョへ浮き球のスルーパス。パウリーニョは飛び出したGKストイコビッチよりも先に右足でボールに触り、無人のゴールに流し込んだ。

　前半を1点リードで折り返したブラジルは、後半12分にカウンターからビッグチャンス。右サイドのコウチーニョがスルーパスを送り、受けたネイマールがPA内左からタイミングをずらして左足を振り抜くも、シュートはGKストイコビッチにセーブされた。

　勝ち点3が欲しいセルビアも徐々に反撃ムードを高める。後半16分、DFアントニオ・ルカビナの右クロスをGKアリソン・ベッカーに弾かれ、目の前にいたFWアレクサンダル・ミトロビッチが跳ね返りを頭で押し込もうとするが、チアゴ・シウバがブロック。同20分にもミトロビッチが右クロスから打点の高いヘディングシュートを放つも、GKアリソンの正面を突いた。

　すると後半23分にブラジルがリードを広げる。左CKからキッカーのネイマールが右足でクロスを送り、ニアのDFミランダがつぶれると、その後ろからフリーで入ったチアゴ・シウバが豪快なヘディングでゴール左に叩き込む。終盤は余裕を持ったボール回しで時間を使い、2-0で完封勝利。セルビアは1勝2敗のグループ3位で敗退となった。

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