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[MOM2567]清水ユースGK梅田透吾(3年)_「止めれば自分がヒーロー」大舞台を楽しむPKストッパー

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2本のPKを止めた清水エスパルスユースGK梅田透吾(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.28 日本クラブユース選手権U-18大会準々決勝 浦和ユース 1-1(PK3-4) 清水ユース 前橋フA]

 PK戦までもつれ込んだ浦和レッズユースとの一戦。清水エスパルスユースGK梅田透吾(3年)はPK2本を止めるビッグセーブを見せ、チームを4強に導いた。「PKは好きか嫌いかと言われれば好きな方。止めれば自分がヒーローという意識で楽しむことができた」とプレッシャーを楽しむ余裕も見せた。

 平岡宏章監督は「『3本止めろよ』とPK戦前に言って、試合後『2本しか止めなかったじゃないか』と声をかけた。それだけ余裕やオーラがある」とPKストップに関して絶対的に信頼している。

 なぜPKを止められるのか。「決まりごとはつくらない。相手がこう入ってきたからこちらへ動こうとか、そういうことは考えない。最終的に感覚でパッと決める」と理詰めで考えすぎないことがポイントのようだ。

 もちろん80分間での反省も忘れていない。「立ち上がり先制して無失点で終われれば良かったが、ミスでゴールまで持って行かれてしまった。全体としてPK戦になる前に試合を決められるように、もっと自分が関わってゲームコントロールができれば良かった」と試合への関わりをより増やしたいという課題を見つけていた。

 「自分は全国大会でベスト4まで行ったことがないので、チーム全体で試合を楽しむことを忘れず、全力を出して一つでも上に行きたい」と準決勝のアビスパ福岡U-18戦への抱負を語った梅田。厳しい試合となるだろうが、大舞台を楽しんで戦えるメンタルを持つ梅田は、清水ユースにとって非常に頼もしい存在だ。

(取材・文 小林健志)
●第42回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会特集ページ

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