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決勝弾からのムバッペ!! 清水ユースの“点取り屋”山崎「W杯で印象的だった」

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決勝ゴールを沈め、“ムバッペ・ポーズ”を決める清水ユースFW山崎稜介(2年)

[7.30 日本クラブユース選手権U-18大会準決勝 清水ユース1-0福岡U-18 味フィ西]

 2年生スーパーサブが求められていた仕事をしっかりやり遂げた。清水エスパルスユースFW山崎稜介(2年)は平岡宏章監督が「アイツは点取り屋ですから」と太鼓判を押す生粋のストライカー。準決勝では後半16分に送り出されると、ヘディングシュートで決勝弾を沈めた。

 2年前に清水ジュニアユースを“中学3冠”に導いた2年生ホットラインが炸裂した。スコアレスで迎えた後半38分、DF監物拓歩(3年)のフィードにFW川本梨誉(2年)が反応し、左サイドを勢い良く突破。低いクロスがファーサイドに送られると、タイミング良く走り込んだ背番号19が頭で押し込んだ。

「その前に太一(MF青島太一)からクロスが上がって決められなかったので、次は決めようと思っていた。クロスやこぼれ球に反応するのは得意なので決められて良かった」。直後にはFWキリアン・ムバッペを意識したパフォーマンスを披露。「特に意味はないけど、ワールドカップで印象的だったのでやりました」と照れ笑いを浮かべた。

 プレミアリーグデビュー戦となった4月22日の第3節で途中出場からハットトリックを記録し、同大会では計4得点で得点ランキング4位タイにつけている山崎だが、今大会はここまでノーゴール。「1点も取れてなかったし、良いパフォーマンスができてなくて、チームに迷惑をかけていた」と振り返る。

 だが、2016年冬の高円宮杯U-15大会で頂点に立った思い出の地で、大会得点王がついに結果を出した。「ここまで全員で勝ってきて、決勝まで来ることができてうれしい」。目指すは先輩たちが2年前に果たせなかった全国制覇。“聖地”での勝利の味を知る16歳は「2年前に果たせなかった優勝を成し遂げたい。これまでどおり自分の精一杯を出して戦いたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
●第42回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会特集ページ

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