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全国決勝で2G1Aの常盤木学園FW中村、自己採点は「70点くらい」で仲間に感謝

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前半35分、常盤木学園高はFW中村恵実(9番)が先制ヘッド

[8.5 総体女子決勝 日ノ本学園高 0-3 常盤木学園高 藤枝総合]

エースが日本一決定戦で大仕事をしてのけた。常盤木学園高はFW中村恵実(3年)が、2得点1アシストの大活躍。まずは前半終了間際の35分、左SH安澤莉子(3年)のライナー性のクロスボールにファーサイドで反応すると、頭でゴール右隅に流し込んだ。

 前半、多くの時間で攻めていた日ノ本学園高に対し、「少ないチャンスをものにしないと勝てないと思った」という中村の一撃で先制した常盤木学園は、後半25分にも右サイドをMF加藤栞(3年)が突破。このラストパスをニアサイドの中村が右足で合わせて2-0とした。

 中村は35分にもスルーパスで抜け出すと、GKを十分に引きつけてのラストパスでFW北川愛莉(3年)のゴールをアシストした。全国決勝という大舞台で大活躍。本人は「(1、2回戦で決めたが)昨日(準決勝)は点を獲れなかったので今日こそはという気持ち」だったことを明かしたが、喜びは控えめで「味方がチャンスボールをくれたことが自分の得点になったと思う。みんなのおかげ」と仲間たちに感謝していた。

 前線で奮闘し、力強いドリブルも見せたが、自己評価は「70点くらい」という決勝戦。「守備のところとか、簡単なパスミスが多かった。あと自身のドリブルを活かしきれなかった」と反省点を口にした中村は、満足せずゴール以外の部分でもチームに貢献できるFWになる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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