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「シュートの瞬間は感情を入れずに」小林悠“無心の境地”で今季初の2発

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FW小林悠は今季初の1試合2ゴールを記録した

[8.5 J1第20節 川崎F2-0横浜FM 等々力]

 前節の反省をきっちり生かした。川崎フロンターレのFW小林悠が今季初の1試合2ゴール。まずは前半34分、MF守田英正のスルーパスからPA内左に抜け出したMF家長昭博の折り返しを右足で押し込んだ。

「ほとんどアキくん(家長)のゴールだと思う。自分は点が取れる場所にいただけ。アキくんまでの崩しが良かったし、優しいパスだった」。1-0で折り返した後半26分にもMF中村憲剛の縦パスからワントラップでGKと1対1を迎え、落ち着いて左足でゴール左隅に流し込んだ。

「シュートを打つ瞬間は感情を入れずに、シュートフォーム、コースに流すことだけを意識した」。小林がそうした“無心の境地”に至ったのも、前節の教訓があったからだ。1日の浦和戦(0-2)で小林は浦和が90分で放った6本よりも多い7本のシュートを打ちながら無得点。決定機を生かせず、チームも零封負けに終わり、「今日は本当に自分の責任」と自らを責めた。

「前節も気持ちは入っていたし、自分が決めないといけないと毎試合、思っているけど、気持ちだけでは点を取れない。前節はそれをすごい感じたし、今日冷静に打てたのは前節の失敗があったから。それを今後も続けていければと思う」

 キャプテンとしての責任、エースとしての自覚もあるが、一人で点が取れるわけではない。フリーになった2点目のシーンも守田のおとりとなる動きがあったからこそ。「守田が走ってくれたおかげでDFがつられた。半分は守田のゴール」。そう指摘した小林は「頼りないキャプテンかもしれないけど、みんなが助けてくれるので、みんなの力を借りながらこれからも勝っていければ」と、笑みを浮かべてチームメイトに感謝していた。

(取材・文 西山紘平)

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