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キックで魅せた2年生の大型MF。立正大淞南・山田真夏斗

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立正大淞南高の180cmMF山田真夏斗。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.8 総体2回戦 関西大北陽高 0-1 立正大淞南高 鈴鹿]

 大会前に体調を崩していたこともあって、コンディションは「70~80パーセント」なのだという。この日もピッチに立っていたのは後半8分まで。それでも、立正大淞南高の180cmMF山田真夏斗(2年)はスケール大きなプレーを見せていた。

 右足、左足でも距離の長いパスを通すことができる。時に1タッチでもサイド、前線にピタリとつけるキックで攻撃の起点に。「出したら走ってくれるんで。練習から」というFW鶴野怜樹(3年)とFW藤井奨也(3年)の2トップを自在に活用しながら、関西大北陽高にプレッシャーを掛けていた。

 強みのパスは自然と身についたものだという。「小学校の時はドリブルやった。(パスは)急に、ですね。中3くらいから」。学年が上がり、スピードが通用しなくなった際にパサーへと転身。それから、わずかな期間で名を上げ、注目を集めるような存在になっている。

「自分だけじゃ今どうにもならない。3年生に助けてもらいながらプレーしやすいようにしてもらっている。そこは期待を裏切らないようにしたい」

 プロは意識しているステージだ。「周りを気にせずに自分のやるべきことをやったら上に行けると思う。もっと精度上げないと上にいけない」。高卒プロ入りへ。やるべきことにこだわってレベルを上げ、階段を上る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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