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高架橋崩落事故で2試合延期もユベントス戦は通常開催…伊メディアからは疑問の声

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ジェノバ市内で発生した高架橋崩落事故はサッカー界にも余波

 14日にジェノバ市内で発生した高架橋崩落事故を受け、セリエAは16日、今週末に開催されるセリエA開幕戦のうちジェノバに拠点を置くサンプドリアおよびジェノアの試合の延期を発表した。残る8試合は通常通り開催されることになるが、イタリアメディア『スカイスポーツ』はこの決定に疑問を呈している。

 高速道路の高架橋で発生した事故では、39人が犠牲となったほか現在も多数の行方不明者が出ている。市内に拠点を置くサンプドリアは19日にホームでフィオレンティーナと、ジェノアはアウェーでミランとの対戦を予定していたが、試合の延期をレーガ・カルチョに要請。対戦相手の理解も得られたことから、レーガが2試合の延期を決めた。一方、残りの8試合については、通常通りに行われることが発表された。選手は喪章を巻いてピッチに上がり、キックオフの前に一分間の黙とうがささげられる。

 しかし『スカイ』はこの決定に疑問を呈している。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのデビュー戦となるキエーボ対ユベントス戦やラツィオ対ナポリ戦にいたっては、事故の犠牲者の合同葬儀が行われる18日に開催される。同メディアは、「リーグ開幕戦は、ジェノバの悲劇による犠牲者のための葬儀の数時間後であり、お祭りにゴーサインを出すなんてありえないことだ。国が喪に服す日にピッチに集まるなんて非常識だ」と綴っている。続けて「キエーボ対ユベントス戦とラツィオ対ナポリ戦は、最低でも日曜日に延期するべきだった」と主張した。

 なお『メディアセット』が公式ウェブサイトで行っているアンケート調査では、「全試合開催すべきだった」との声が44%で多数。「2試合のみ延期すべきだった」が33%、「全試合延期すべきだった」が23%となっている。

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