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「ACLを目指すと…」 湘南、両ゴール裏立ち見席に『RIZAPシート』設置へ

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湘南ベルマーレのゴール裏立ち見席

 湘南ベルマーレは今年10月、Shonan BMWスタジアム平塚のゴール裏サポーターゾーンの両端エリアに観客席(『RIZAPシート』、1416席)を設置する。立ち見だったエリアに椅子が取り付けられ、これまでより高い位置から試合を観戦することができるという。

 眞壁潔社長が26日、J1第24節FC東京戦のキックオフ前に会見を行った。そこで語られたのは「ACLを目指すと、ハードを動かさなければならない」という決意。1994年、Jリーグ参入のために急ごしらえで改修した「歴史のあるスタンド」のテコ入れに乗り出した。

 ACLのスタジアムルールでは立ち見席が禁止されており、これまで柏、川崎Fの本拠地が改修を強いられた背景がある。この改修でただちにACL基準を満たすわけではないが、「時代も変わったのでわれわれもこれを直さないといけない」と決断した。

 また、立ち見席の角度が小さく、ピッチが見えづらかったことも一因。「小さい子が台座にのっている環境が良いのか」と問題意識を述べた眞壁社長は「120cmの台座の上に席があるような形。前よりは見やすくなると思う」と述べた。

 新客席の設置は民間主導で進めていくため、「低コストでつくらなければならない」と認識。日本の小規模スタジアムに比較して、海外のスタジアム建設費が安価な場合があることに目を付け、「常設できる強度を持って、コストも安くなる」という簡易鉄骨造でつくることに決まった。

 新スタンドは「4か所同時に工事できる」ため、9月22日のJ1第27節C大阪戦が終わった後に着手し、10月20日の第30節札幌戦までには終わる計算。「来季に向かって認知してもらわないといけない。この後の評価が良好であれば、将来にわたって増築したい」と早期の工事になった経緯が明かされた。

 新設席のチケットは「自由席と同じ金額にするよう設定中」とのことだが、「全体の単価も含めて見直しを進める時期なので、評価を聞きながら、試合が見やすくなったということであれば、それ相応の金額になる」と展望。RIZAPとは消化試合に応じて支払いを行う契約だという。

(取材・文 竹内達也)
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