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メンバー外が続く香川真司、ドルトムントにとって最も難しい “ケース”?独誌が現状を分析

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MF香川真司が2度目のドルトムント退団へ…?

 ドルトムントは今夏にも日本代表MF香川真司を手放すことになるのだろうか。ドイツ誌『キッカー』が攻撃的MFが置かれた状況を分析している。

 香川はドルトムントで公式戦212試合に出場し、60ゴール52アシストを記録。2010-11、2011-12シーズンの連覇に大きく貢献し、間違いなく同クラブの功労者の1人である。だが、『キッカー』のドルトムント番記者が「カガワは最も難しいケース」と題した記事で指摘するとおり、新体制の下での状況が至って厳しいと見られているようだ。

 ルシアン・ファーブル新監督はブンデスリーガ開幕節ライプツィヒ戦前の記者会見で香川について問われると、「チームにはたくさんのMFがいる」と飽和状態を指摘しながら、「彼のクオリティー、何をできるかについては把握している」と説明。「これからはクリスマスまでほとんど週2のペース(の過密スケジュール)が続くことになる。だから、選手たちは全員必要となる」と今後の起用の可能性を示唆した。

 だが、スイス人指揮官が通常採用する4-3-3では香川が好むトップ下というポジションが存在しない。プレシーズン中のテストマッチで右インサイドハーフ及び左インサイドハーフで試すも、DFBポカール1回戦のグロイター・フュルト戦に続きブンデスリーガ開幕節ライプツィヒ戦ではベンチにすら含めず。『キッカー』では「ファーヴルは明らかにカガワを評価していない」と記されるほど同監督はシステムにフィットしないと見られているようだ。

 また『キッカー』の記事では、ミヒャエル・ツォルクSD(スポーツディレクター)による香川に関するコメントも引用。「彼は現在、難しい状況を迎えている。シンジはそれにプロフェッショナルに立ち向かうだろう」と話していたという。

 そうなると、香川はやはり移籍に迫っているのだろうか。同誌によると、「ドイツ国内での移籍は、2年間マンチェスター・ユナイテッドに在籍したイングランドへの復帰と同様、考えられない。すると、カガワが常にキャリアの目標の1つとして語ってきたスペインしか残らないことになる」という。「スペインメディアではセビージャからの興味が伝えられるが、ツォルクは具体的なオファーは届いていないことを強調している」と去就は不透明のままのようだ。

 なお放出となれば、『キッカー』はクラブがその決断を周囲に説明する際、苦しむことを予想。「彼を移籍市場の最後に手放すのは、飽和状態のドルトムントのMFを整理するにあたって、驚きである上、競技面において説明し難い決断となるだろう」と指摘されている。

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