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千葉県は体力温存、後半投入のエースFW田村が「自分で」決めに行って3戦連発の決勝弾!

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後半33分、千葉県FW田村蒼生が決勝ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.2 国体少年男子準々決勝 佐賀県 0-1 千葉県 三国運動公園陸上競技場]
 
 後半開始から投入されたエースがチームの期待に結果で応えた。千葉県はややボールを支配される時間の長かった前半を0-0で切り抜けると、後半開始から2試合連発中のエースFW田村蒼生(柏U-18、1年)を投入。その田村が後半終了2分前に決勝点を叩き出した。

 不用意にボールを奪われることのリスクを考えて、仕掛けを自重していた田村だが、残り10分頃から明らかに試合を決めに行っていた。「PK戦は嫌でしたし、後半から出させてもらったので『結果出さないとな』と思って自分で行きました」。30分に得意のドリブルで相手DF間へ潜り込んでPAへ侵入すると、33分にも再びドリブルでDFを切り裂いてシュートまで持ち込もうとする。

 これは股抜きを狙ったところでDFに引っかかったものの、こぼれ球を拾ったMF畑大雅(市立船橋高2年)が縦に仕掛けてクロス。ニアにFW本吉利安(千葉U-18、2年)が飛び込んだことでフリーとなった田村は、一度GKに阻まれながらも跳ね返りを渾身の右足シュートで決めた。

 力を発揮しやすい環境を作ってもらっていただけに、結果を出すことだけを考えていた。「前日に(谷口新太郎)監督から相談があって、『一回身体休ませて、後半からオマエが自由にやれるように』と言われたので気持ちは後半に向けてできたかなと思います」。そして3試合連続ゴールを決めて準決勝へ。自分にも自信を持って強豪対決に挑むことができそうだ。

「トーナメントの大事なところで結果を出せているので、次の準決勝も埼玉で強いですけれども、結果を求めてやっていきたい」。今大会インパクトあるプレー、結果を続けているエースが次も決めて、チームを勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
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