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求ム、新戦力!02ジャパン、森山監督からの『求人票』

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U-16日本代表の森山佳郎監督は「“02ジャパン”の門戸は02年以降に生まれた日本人選手すべてに開かれている」

「求人を出したい」

 U-16日本代表・森山佳郎監督がこんなことを話したのは、AFC U-16選手権マレーシア2018においてU-17W杯出場を決めた後、ファイナルを前にしてのことである。

 世界大会出場こそ決まったものの、1年前にそのレベルの高さを体感している指揮官からすれば、現状のチーム力は「このままでは対抗できない」というもの。大会に向けてという意味でも、「将来のA代表選手に世界を経験させる」という視点からも、そして既存の選手との競争を通じたレベルアップを促すためにも、「ここから新しい選手を探さないといけない」というのが森山監督の結論だ。

「“02ジャパン”の門戸は02年以降に生まれた日本人選手すべてに開かれている」と語る森山監督が挙げる“条件”は以下の3つだ。

「一つめは、チームのために持てる力すべてを出し切れる、戦える選手」
「二つめは、日本らしいサッカーを実現できるテクニックと判断力を持った選手」
「三つめは、チームを勝利に導く特別なストロングを持っている選手」

 もちろん、すでにリストアップの作業は進められていて、アジア予選はレギュレーションの都合で招集できなかった2002年8月31日生まれ以前の選手たちについてはすでに一つ上の年代のチームであるU-17日本代表を使ってテスト済み。2年前のチームも同様の形でテストされていたMF椿直起(横浜FMユース)が世界大会のメンバーに滑り込んでいるが、今回も同じような形での選出を狙う選手たちがいる。

 筆頭候補は特別な攻撃センスに加えて身体的な素養も備えるMF津久井匠海(横浜FMユース)と、爆発的なオーバーラップが魅力のDF畑大雅(市立船橋高)か。9日まで開催されたJENESYS2018日メコン U-17サッカー交流大会で優勝を飾ったU-17日本代表でも活躍したFW若月大和(桐生一高)も「明確なストロングがある」と森山監督が評価する一人だ。

 また今年8月のBONERA WORLD CHALLENGE 富山国際ユースサッカー2018を利用して行われたJFA U-16トレセンキャンプにおいても、誕生日の都合から代表で試すことのできなかったDF下川太陽(C大阪U-18)、MF西村洸大(鳥栖U-18)といった選手たちが多数招集され、国際大会を通じてその地力を量られることとなった。

 もちろん、先日の国体にも日本サッカー協会のスタッフが派遣されて目を光らせていたのだが、トレセンや国体についてはどうしても早熟選手が有利になってしまう傾向もあり、「まだまだ眠っている人材はいるという確信がある」と森山監督は言う。「1年生で試合に出られていなかった選手が新チームになって急に伸びてくることもあると思う。特に高体連はその傾向があると思うので、ぜひ見付けたいし、『代表に入りたい!』と思っている選手は、いろいろな大会を通じて自分の名前を轟かせてほしい。『タレントがいるぞ』と分かれば、必ず自分かスタッフを派遣するので」と熱く語った。

 確かにタレントはきっといる。U-16代表取材出発直前のプレミアリーグで、東福岡高の1年生FW長野星輝の大型ながら技巧的、個性満面のプレーぶりに衝撃を受けたのだが、彼のようにシーズン下半期から急台頭してくる選手もいることだろう。高校サッカー選手権予選、Jユースカップの季節だが、真剣勝負の中で「俺がいるぞ。俺なら『02ジャパンの3条件』を満たせるぞ!」とプレーぶりを見せる選手が多数出てくることを期待したい。

(取材・文 川端暁彦)
●【特設】AFC U-16選手権マレーシア2018

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