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「頼むから返して」祈り通じたリターンパス…堂安律が“意外”な代表初ゴール

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後半14分にMF堂安律が左足で代表初ゴールを決める

[10.16 キリンチャレンジカップ 日本4-3ウルグアイ 埼玉]

 A代表初ゴールは“想定外”の利き足から生まれた。自分たちのミスから2-2の同点に追いつかれ、嫌なムードも漂ったピッチ上で日本代表MF堂安律(フローニンゲン)は冷静だった。

 失点から2分後の後半14分、右CKのセカンドボールから相手の縦パスを素早くカット。中央に残っていたDF酒井宏樹に預けると、「頼むから返してくれ」と念じながらゴール前へ走り込んだ。

 その酒井からは完璧なリターンパス。一瞬、タメをつくった右サイドバックからの絶妙なスルーパスを堂安が正確なコントロールで利き足の前に置き、左足でゴール左隅に流し込んだ。

「(酒井)宏樹くんが“俺の形”というところに返してくれた。左利きなら決めなくちゃいけない。ファーストタッチでいいところに置けた」。国際Aマッチ3試合目で待望の初ゴール。「案外、1点目はヘディングとか右足かなと思っていたけど」と、泥臭い形も予想していたというが、メモリアルゴールは“意外”にも得意な形から生まれた。

「形よりも、埼玉スタジアムで、相手もウルグアイで、そういう試合で大事な点を取れて良かった。一生思い出に残るゴールになったと思う」。そう素直に喜んだ20歳のアタッカーは得点以外でも積極的な仕掛けや強靭なボールキープでチャンスメイク。自身の勝ち越しゴールから7分後の後半21分には堂安の強烈な左足ミドルを相手GKが弾き、MF南野拓実の追加点につながった。

 ウルグアイを相手にフィジカル勝負でも一歩も引かず、「キープしているときも周りを見ながらキープできて、視野の広いプレーができた」と胸を張った背番号21。右サイドで縦関係を組んだ酒井のサポートについては「あの人が合わせてくれて、俺は好きにやっているだけ」と、自分の良さを引き出してくれたことに感謝した。

「(酒井)宏樹くんもそうだし、逆サイドの(中島)翔哉くんもボールを持てて、あそこで時間ができる。(逆サイドで中島が仕掛けると、)僕とマッチアップしている選手がボールウォッチャーになるので、自分は走るだけで点が取れる感覚がある。ボールを持っていないときも楽しい感覚になっている」。オンザボールだけでなく、オフザボールの動きにも磨きをかける新星は「ワンタッチのシュートとか、裏に抜けてからのシュートとか、今までの僕しか知らない人は見たことがないと思う」と、“ニュー堂安”の誕生に自ら胸を躍らせていた。

(取材・文 西山紘平)

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