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四中工期待のルーキー、MF宮木は1得点。パスで魅せるから、ゴール前への侵入繰り返す「怖い」選手へ

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名門・四日市中央工高期待のルーキー、MF宮木優一

[10.20 選手権三重県予選3回戦 四日市中央工高 11-0 松阪工高 四日市中央工高G]

 三重8強を決めた四日市中央工高の先発メンバー唯一の1年生が、MF宮木優一だ。「これまで全然やった」という1年生だが、この3回戦は樋口士郎監督も及第点を与えるプレー。相手DFのギャップでボールを受ける動きと、ターンからのドリブル、そして迫力を持ってゴール前に飛び込む姿でチームの攻撃を活性化していた。

 前半14分に切り返しから放った左足シュートを相手GKの好守に阻まれたのを皮切りに、決定的なヘッドがクロスバーを叩くなどなかなか1点を奪うことができなかったが、後半4分にゴール前のこぼれ球を拾ってからDFのマークを外して右足でゴール。中央、サイドでもマークを外して危険なゾーンに侵入することができるところも示していたが、チャンスは多かっただけに「点が1点しか獲れていない」と首を振っていた。

 樋口監督が「1.5列目のところのギャップで受けて前を向いて仕掛けることができる」と先発で起用し続けている注目ルーキー。中学時代まではスルーパスやサイドチェンジすることに魅力を感じていたというが、四中工の先輩FW森夢真(2年)のプレーを見てゴールへ向かうプレーを意識するようになった。

 憧れの選手もブラジル代表FWネイマールから「貪欲に入っていくから」という理由でウルグアイ代表FWルイス・スアレスへ変化。この日はダイビングヘッドにもチャレンジしたほか、再三ゴール前に入っていく動きを繰り返していた。

 OBのFW浅野拓磨(現ハノーファー96)は2年生の時に出場した選手権で得点王。MF森島司(現広島)は1年時の選手権で活躍し、注目度を高めた。「選手権出たら結構変わる、とか言われているし、出るという思いはみんなよりも強いし、出て活躍するというのも自分の目標」と宮木。まだまだフィジカル面や決定力の部分など課題はあるが、四中工期待のMFは、U-17日本代表入りしたFW和田彩起(2年)に続く年代別日本代表入りを虎視眈々と狙っている。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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