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覚醒する17歳斉藤光毅「タイミングを外してちょんちょんと」ゴール前の落ち着きから2戦連発

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鮮やかなドリブル突破で縦への推進力を生み出すFW斉藤光毅(横浜FCユース)

[10.22 AFC U-19選手権第2戦 U-19日本代表 3-1 U-19タイ代表]

「ゴールにつながるプレーはずっと狙っている」。そう話すFW斉藤光毅(横浜FCユース)は2トップの一角で先発したタイ戦(3-1)でも結果を残し、2試合連続ゴール。スピードを生かした裏への抜け出しやドリブル突破、周囲とのコンビネーションで持ち味を発揮し、信頼を確かなものにしている。

 昨年インドで行われたU-17W杯は負傷離脱となったチーム最年少の新星は第1戦北朝鮮戦(5-2)で左サイドハーフの位置でスタメンの座を掴み取った。大事な初戦の舞台は「緊張はしました」というが、「シュートの場面は決めるだけだった」とゴール前では落ち着きと決定力を示した。

 北朝鮮戦の前半8分、FW久保建英(横浜FM)のスルーパスで裏に抜け出して前を向くと、利き足ではない左足でシュート。一度はGKに阻まれたものの、「そこは感覚」とこぼれ球に反応して自ら右足でゴールを陥れた。

 2トップの一角で先発したタイ戦のゴールも、絶妙な抜け出しからGKとの1対1を制した。前半42分、MF安部裕葵(鹿島)のスルーパスで最終ラインの背後に抜け出すと、距離を詰めてきたGKを鮮やかな右足のタッチでかわし、冷静に無人のゴールに流し込んだ。

「動き出したタイミングでうまくパスが出てきて、相手に当たって少しコースも変わった。どうしようかなと思ったんですけど、コースがなかったので相手のタイミングを外してちょんちょんとうまくいきました」

 2試合連続の先発起用に応える活躍ぶりで注目度は高まっている。2016年の前回大会でMVPに輝いた堂安律(フローニンゲン)はU-20W杯を経て、2年後の現在はA代表へと上り詰めた。最年少という立場にも「年齢は関係ない」という頼もしい17歳は「まずはW杯への切符を勝ち取って、一つひとつの試合でチームに貢献したい。この大会を通してうまく上にいければいいし、個人的にもいいプレーができたら」と視線を上に向けている。

(取材・文 佐藤亜希子)

●【特設】AFC U-19選手権インドネシア2018
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