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[MOM2658]米子北FW崎山友太(1年)_1年生とは思えない風格…沖縄育ちのストライカーが9連覇達成の立役者に

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2ゴールを喜ぶFW崎山友太

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.27 選手権鳥取県予選決勝 米子北高 5-0 八頭高 とりスタ]

 期待の1年生ストライカーが、自身初の選手権予選決勝で輝きを放った。「すごく緊張していた」と振り返ったが、プレーは堂々としたもの。良い時間帯に2得点を挙げ、米子北高FW崎山友太が9連覇達成の立役者となった。

 自身1点目は0-0で迎えた前半17分。左サイドからDF田中秀磨(2年)が投げ入れたロングスローに、タイミングの良いジャンプからのヘッドで合わせた。「後ろに流すよりも、直接狙った方が入ると思った」というバックヘッドは狙い通り、相手GKの頭上を越えてネットを揺らした。

 2-0で迎えた後半13分には、MF高橋諒(3年)のセンタリングに飛び込み、ニアサイドでスライディングしながら合わせて2点目。後半に入って相手の勢いに押され気味の展開になっていただけに、流れを引き戻す貴重な追加点だった。

 沖縄のヴィクサーレ沖縄から今年、2人の兄もプレーした米子北に入学。すぐにBチームが参加している県リーグでゴールラッシュを演じ、Aチームに引き上げられた。Aチームでは、いろいろなポジションを経験するために右サイドバックに入り、プレミアリーグWESTや全国総体で持ち味の走力を生かして奮闘。この日は久しぶりにFWでの出場となり、「絶対に決めてやろうと思っていた」という思いを結果につなげた。

 城市徳之総監督は「ドリブルで突破するとき、相手がこちらに動くから自分は逆に動くとか、シュートの感覚などが面白い」と特徴を語る。170cm、60kgだが体格はがっしりしており、淡々とプレーする様子も含め、1年生とは思えない風格を感じさせた。

「入学してからメンタル面を鍛えられた。全国に向けて、さらに力を伸ばしていきたい」と初の選手権を見据える。同校過去最高の8強入りを果たした昨年度を超えるべく、どちらのポジションでプレーすることになっても、持ち味を発揮しての大暴れを誓う。

(取材・文 石倉利英)
●【特設】高校選手権2018

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