[10.28 J1第18節延期分 名古屋1-2札幌 パロ瑞穂]

　FWジェイの2ゴールが、北海道コンサドーレ札幌をAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位に押し上げた。

　名古屋のみせた隙を見逃さなかった。立ち上がりバタつく相手に対して攻勢を仕掛けると、DF進藤亮佑がPKを獲得。これをジェイが落ち着いて沈めると、同点とされて押され気味だった同42分には、MFチャナティップの巧みなパスからジェイが反転シュートを決める。チャンスを確実にものにした。

「1点目が進藤がいい動き出しをしてくれて、PKになった。(PKは)自分には経験があるのでそこまでプレッシャーは感じなかった。2点目はチャナがいいプレーでパスをくれた。シュートは打った瞬間入ると思った。予想通りゴールに入って良かった」

　前半終了間際に相手が退場者を出したことで、後半は数的優位で戦うことが出来た。しかしジェイは「10人の相手と対戦する方が楽と思われますが、逆ですよね」と指摘。「でも勝ち点3を取ることが大事。次の仙台戦に向け、自信をもって練習したい」と粘り強く耐え抜いた守備陣を誇った。

　1試合少ない状況が解消。ここからが初のACL出場権獲得へ向けた本格的な戦いになる。ジェイは「今年の目標はACLに行けるようにということだった」と話すと、「3位をキープするためにみんなで頑張りたい」と気合を入れ直していた。

(取材・文　児玉幸洋)

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