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鹿島、ホームで2発先勝!!悲願のアジア制覇&通算20冠に王手

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後半13分、MFレオ・シルバが先制点

[11.3 ACL決勝第1戦 鹿島2-0ペルセポリス カシマ]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は3日、決勝第1戦を行い、クラブ悲願のアジア制覇を目指す鹿島アントラーズはホームでペルセポリス(イラン)と対戦し、2-0で勝った。ともに初の決勝進出を果たした両チームによるファイナル第1ラウンドはホームの鹿島が先勝。初のACL制覇、主要タイトル通算20冠に王手をかけた。第2戦は10日にイラン・テヘランのアザディスタジアムで行われる。

 鹿島は10月24日のACL準決勝第2戦・水原三星戦(3-3)から先発一人を変更。DF安西幸輝に代わり、インドネシアで開催されていたAFC U-19選手権から一足早く帰国したU-19日本代表FW安部裕葵がスタメン入りした。水原戦から先発9人を入れ替えて臨んだ10月31日のJ1C大阪戦(1-0)からはDF昌子源とGKクォン・スンテの2人のみが連続先発となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 最初のチャンスをつくったのはアウェーのペルセポリス。前半4分、MFシアマク・ネマティの右クロスがニアサイドの密集を越えて中央のFWアリ・アリプールに渡る。決定的な場面だったが、アリプールのシュートは至近距離でDFチョン・スンヒョンが顔面でブロック。同6分にはPA左からのFKをMFアハマド・ヌーロラヒが右足で直接狙うが、クォン・スンテがかき出した。

 序盤のピンチをしのいだ鹿島は落ち着きを取り戻し、徐々にペルセポリスを押し込んでいく。しかし、なかなか崩し切るまでには至らず、逆にペルセポリスの鋭いカウンターを浴びるシーンも。前半11分には速攻から抜け出しかけたMFバシャル・レサン・ボニャンを安部が後方から引き倒し、イエローカードを受けた。

 じりじりとした膠着状態の中、前半22分には観客がピッチ内に乱入し、試合が一時中断。激戦に水を差されたが、鹿島は前半25分、PA左後方の位置からMFレオ・シルバがFKを蹴り込み、ファーサイドのDF西大伍が頭で落とす。FW鈴木優磨が振り向きざまに右足ボレーで合わせたが、惜しくもゴール左へ外れた。

 前半31分にはスルーパスに抜け出したFWセルジーニョが決定機を迎えるが、右足のシュートはDFショジャー・ハリルザデーがスライディングタックルでブロック。同42分、セルジーニョの右クロスに合わせた安部のヘディングシュートも枠を捉えられず、前半はスコアレスで折り返した。

 ホームで先勝したい鹿島は後半3分、安部のドリブル突破からMF土居聖真を経由して右サイドをオーバーラップしてきた西へ。西のグラウンダーのクロスを安部がスルーし、レオ・シルバがシュートを打ったが、クロスバーを越えた。引いて守るペルセポリスを攻め立てる鹿島は後半13分、ついに均衡を破る。右サイドからパスを受けたレオ・シルバが土居とワンツー。PA手前中央から左足を振り抜くと、DFの股間を抜けてゴール左隅に吸い込まれた。

 待望の先制点を奪った鹿島は後半23分、安部に代わって安西が途中出場。すると直後の25分、FKのセカンドボールから相手クリアのこぼれ球をPA手前で拾ったMF三竿健斗がゴール前に浮き球のパスを入れ、これに反応したMFセルジーニョが左足ボレーで巧みに合わせ、ゴール左に流し込んだ。セルジーニョはこれでACL5試合連続ゴール。2-0とリードを広げる貴重な追加点をマークした。

 鹿島は後半35分、土居に代えてMF永木亮太を投入。永木は左サイドハーフの位置に入り、試合の締めに入った。相手にアウェーゴールを許したくない鹿島。ペルセポリスの反撃にも最後まで集中力を切らさず、球際で体を張り続けた。後半アディショナルタイムにはペルセポリスのMFシアマク・ネマティが2枚目の警告で退場となり、そのまま2-0で逃げ切り勝利。2点のアドバンテージを持って、約10万人収容の敵地・アザディに乗り込む。

(取材・文 西山紘平)

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