beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

夏はPK戦で敗れた相手が日本一。上位への設定明確化された高川学園が延長戦制して山口決勝へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

高川学園高(橙)が延長戦を制して決勝へ

[11.11 選手権山口県予選準決勝 高川学園高 1-0(延長)聖光高 県立おのだサッカー交流公園サッカー場]

 第97回全国高校サッカー選手権山口県予選準決勝が11日に行われ、高川学園高聖光高を延長の末に1-0で下した。3年連続の決勝進出を果たした高川学園は18日の決勝で、25回目の出場を懸けて西京高と戦う。

 試合は立ち上がりから、高いボール支配率でゴールをうかがう高川学園に対し、聖光が引き気味の守備ラインで待ち構える構図が長く続いた。高川学園はMF大矢根真湖人(3年)の仕掛けなどで崩そうとするものの、聖光もDF上田尚哉(3年)を中心に粘り強く対応。前半38分にはゴール前のこぼれ球を高川学園MF野田康介(2年)が右足で狙ったが、聖光DF中川昴大(2年)がゴールラインぎりぎりでクリアして防ぐ。

 後半も高川学園は丁寧にパスをつないで攻略を試みるが、江本孝監督が「ミドルシュートなど、もっと思い切ってフィニッシュに行った方が、相手の出方も見ることができたのではないか。少しボールを大切にし過ぎたかもしれない」と振り返ったように、圧倒的にボールを支配しながらも、思うようにシュートを打てない。聖光は前半がシュート1本、後半も終盤までシュートゼロだったが、大きなピンチはなく、リズムをつかみつつあった。

 後半15分、聖光はFW松嶋辰之輔(3年)を投入。右ヒザに負傷を抱えるものの、スピードと力強さを兼ね備えるドリブル突破を武器とする切り札の投入で、高川学園の守備陣に圧力をかけた。後半33分には正面約25mの位置でFKを獲得し、松嶋が無回転シュートで直接ゴールを狙う。チーム後半唯一のシュートは右上スミに飛び、高川学園GK海老澤雄大(3年)を破ったものの、クロスバーに当たって上に外れた。

 スコアレスのまま10分ハーフの延長に入り、その前半8分、ついに均衡を破ったのは高川学園だった。ゴール前のこぼれ球が右サイドに流れたところを、主将のMF末次章悟(3年)がダイレクトで折り返すと、後半途中にCBからボランチにポジションを移していた田近洸貴(3年)が右足ボレーで蹴り込み、ネットを揺らした。

 以降は聖光も前に出て同点を狙い、松嶋が強烈なミドルシュートを放つ場面もあったが、高川学園は敵陣でのボールキープなどで時計の針を進め、決定機を作らせない。追加点こそ奪えなかったが、そのまま1-0で勝利を収め、決勝に駒を進めた。

 高川学園は全国総体で2勝を挙げ、3回戦で山梨学院高(山梨)に2-2からのPK戦で敗れた。競り合った相手がその後、優勝したことは大きな刺激になっており、江本監督も「この1年間で、全国で上位に進むための設定が明確になり始めている」と語る。確かな手応えを胸に蓄えたチーム力を選手権でぶつけるべく、18日の決勝では県内最多を更新する3年連続25回目の出場を目指す。

(取材・文 石倉利英)
●【特設】高校選手権2018

TOP