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伊藤達哉の状態に先輩が言及「彼はこういう時期を味わったことがないので…」

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HSVで出場機会が減っているU-21日本代表FW伊藤達哉

 U-21日本代表FW伊藤達哉ハンブルガーSV(HSV)での出場機会が減少している。同僚の元日本代表DF酒井高徳は、ドイツ紙『ビルト』で後輩の状況についてコメントした。

 昨シーズン、HSVの2軍からトップチームに引き上げられた伊藤は、20試合に出場して3アシストを記録。左サイドで仕掛けるドリブルで相手ディフェンスラインを切り裂くプレーですぐさまサポーターたちの心をつかむと、冬には自身初のプロ契約を勝ち取り、「HSVの希望の1人」として大きな期待を寄せられていた。

 しかし、2部に降格してからのHSVでは伊藤はこれまでインパクトを残せず。公式戦10試合に出場するもゴールもアシストもまだ「0」。さらに先月には恩師のクリスティアン・ティッツ監督が解任となり、ハネス・ボルフ新監督の下で臨んだ4試合のうち、出場したのはDFBポカール2回戦ベーエン・ビースバーデン戦での終了間際からの1分間だけとなっている。

 そんな苦しい状況が続く後輩のメンタルを、酒井も気にしているようだ。『ビルト』に対して、「彼にとって簡単ではないでしょう。この数年間は本当に良い時期を過ごしていたからね。今は、初めてちょっとばかり失速したのかもしれないです」と言及。その理由についてこのように続けている。

「HSVでは昨シーズン見せたパフォーマンスもあり、彼への期待が膨らみました。それは普通のこと。色々と上手くいかないと、それを受けたファンが騒めくことだってあります。彼はまだ短いキャリアのなかでこういう時期を味わったことがないので、今はそれに悩まされています」

 9月の国際親善試合に向けて招集されていた伊藤だが、北海道の地震もあり、結局A代表デビューには至らず。現在U-21日本代表としてアラブ首長国連邦遠征に参加しているところ。「彼には『タツ、落ち着いて。今まで通りに焦らずに続ければいい』と話しています」と明かす酒井は、後輩がU-21代表でプレーしていることについては「彼にとって良いことかと。たくさん出場して、気分転換となり、良いフィーリングで戻って来れれば良いですね」と期待の言葉を口にした。

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