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ブラサカと国家試験受験の”二刀流”! free bird mejirodaiの躍進を支える日本代表・丹羽の急成長

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川村を密着マークし続けた丹羽(右)。そのひたむきさは川村も認める(10月20日、Avanzareつくば-free bird mejirodai戦)

[11.25 東日本リーグ第7節 free bird mejirodai 2-0 松戸・乃木坂ユナイテッド 東京・市営福生野球場]

 エース格の鳥居健人、成長著しい20歳の若武者、丹羽海斗が躍動した。11月25日の東日本リーグ7節、free bird mejirodaiが松戸・乃木坂ユナイテッドに2-0で勝利を収めた。負傷のため途中交代となったが、鳥居が前半17分、後半2分に挙げた得点を守り抜いた。この結果、12月2日の最終節のDerroto Saber茨城戦に引き分け以上で来年2月のクラブ選手権獲得が決まる。

 勝負を決定づける2点目の鳥居の得点につながる右サイドへの展開を見せるなど、攻守に渡って存在感を見せたのは成長著しい丹羽だ。11月4日に行われたアルゼンチン戦で代表に初招集。公式戦出場はなかったものの、合宿中の練習や練習試合を通して代表の先輩、世界レベルと接する機会を得た。体はまだ成長過程で細身だが、それを補って余りあるのが認知力と察知力。17〜18日に行われた代表合宿では主に最終ラインに入り守備面での強化を図った。ぶつかり稽古のような激しい当たりを一身に受け、たくましさに磨きをかけている。

「サッカーの戦術面や技術の面で、日本代表選手や世界レベルの相手の話をたくさん聞けたこと、実際に練習試合や肌を合わせてみたことで、技術面でも、フィジカル面でも戦術面でも、自分はまだまだ足りていないな、と実感しました。トップレベルの選手は技術に裏打ちされた自信もありますが、そこもまだまだ足りていないです」

 ブラインドサッカーの選手は、おしなべて言葉遣いが丁寧だが丹羽の丁寧な言葉は、自然に出る謙虚さが特に胸に響く。アドバイスや影響を受けた選手について語るとき、一人の選手の名前を挙げれば、すぐに次々と選手を付け加える。アドバイスを「いただく」とし、「いつか追いつけるように、追いつけないまでも並べる日が来るように」とサッカー選手として、一人の人間として先輩選手への尊敬を言葉に込める。感謝の念と謙虚さは彼の伸びしろの表れだ。

 来年2月のクラブ選手権出場を果たせば、同月末には鍼灸の国家試験を控えている。勉学とサッカーの両立は、うれしい悩みだろう。人の痛みを取り除き、治し、気持ちに寄り添う医療家の夢を追いかけながら、一人のサッカー選手としても、人間としても、謙虚に丁寧に大人の階段を一歩ずつ踏みしめている。

「今日だけはしっかり体を休めて、次の試合に勝てるように個人としてもチームとしてもしっかりと準備したいと思います」

12月2日今年最後の公式戦を勝利で飾り、クラブ選手権獲得とともに20歳の一年を締めくくるつもりだ。


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