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[MOM2769]旭川実MF山内陸(3年)_キャプテンに贈るバースデーゴール2発

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MF山内陸(3年)が初戦で2ゴール(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 全国高校選手権2回戦 旭川実2-0和歌山北 駒場]

 主将に捧げるバースデーゴールだ。旭川実(北海道)MF山内陸(3年)が初戦で2発。12月31日はDF西川知広(3年)の誕生日とあって、試合前からチームメイトと「バースデーゴールを取ってあげる」と話していたといい、「点を取れてよかった」と山内。西川も「一番いい誕生日になった」と喜んだ。

 チームはPK失敗で先制機を逸したが、嫌な流れを断ち切る先制ゴールを陥れた。前半33分、FW安藤望(1年)からのヒールパスに反応。「安藤がいい形で落としてくれて、流し込むだけだった」と、強烈な左足ショットをゴール左上に突き刺した。

 1-0で突入した後半は相手GKの好セーブに阻まれる場面が続いたが、またも山内の左足が炸裂した。後半20分、右サイドからのロングスローに反応。「ゴールは見ていなかった」と反転して左足シュートを押し込み、2-0。西川を中心とした守備陣も最後まで耐え、完封勝利を飾った。
 
 勝利を手繰り寄せた全2得点のヒーローに、富居徹雄監督が「もっと違うプレーが良さなんだけど、点だけになっちゃった」とあえて厳しい言葉を口にしたのは、大きな期待を寄せているからこそ。自身も反省した表情で「自分でもそう捉えている。次は運動量や守備面で貢献できれば」と、このまま終わるつもりはない。

 昨年は日本文理高(新潟)のハイプレスに苦戦し、2回戦で敗退。次戦も同じく新潟勢・帝京長岡との対戦が決定した。「去年はプレッシャーが速くて何もできなかった。自分でも速い相手に対してどうやるかはこの1年間、考えてきた」。一年間の積み上げを発揮し、雪辱を果たす。

(取材・文 佐藤亜希子)

●【特設】高校選手権2018

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