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全5得点がセットプレーから!丸岡に逆転勝ちの日本航空が8強へ!!

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セットプレーの応酬となった(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.3 全国高校選手権3回戦 丸岡2-3日本航空 駒沢]

　3日行われた第97回全国高校サッカー選手権3回戦、駒沢陸上競技場では丸岡高(福井)と日本航空高(山梨)による一戦は、日本航空が0-2から逆転勝利。5日の準々決勝では瀬戸内高(広島)と激突する。

　日本航空は県リーグ戦での退場処分で選手権2回戦が出場停止になっていた、主将のMF塚越誠也(3年)が復帰。選手権初勝利に加え、大黒柱の出場で勢いに乗るかと思われたが、先制したのは丸岡だった。12分、日本航空ゴール前で混戦になると、MF山下深志(3年)が蹴り込んで試合が動く。

　出鼻をくじかれた日本航空は、一気にギアを上げて攻勢をかける。14分には塚越のミドルシュートがゴールを強襲。これをGK倉持一輝(2年)が弾くと、MF齊藤泰征(3年)がつめたが、再びGK倉持がセーブしてゴールを許さない。なおも日本航空が押し込む時間が続くが、DF北龍斗(3年)とDF十九波賢信(3年)の両CBを中心にゴール前を固めてしのぐ。

　防戦一方の丸岡だったが、敵陣でFKを得るとMF宮永任(3年)がニアサイドで頭で合わせ、2-0。効率よく得点を重ねていく。

　反撃に出た矢先の2失点目。しかし、日本航空は意気消沈せずにゴールを目指す。すると32分、敵陣深い位置でのDF小田翔大(2年)のFKを、FW坂本順平(3年)がヘディングで叩き込んで1点を返す。そして、前半終了1分前には、CKから丸岡のオウンゴールを誘い、試合は振り出しに戻って最初の40分は終わった。

　10分のハーフタイムを挟んでも日本航空の勢いは衰えない。それまでも何度もゴール前のシーンを演出していた、齊藤のロングスローがついに実を結ぶ。敵陣左サイドでのスローインで、大きな弧を描いて丸岡ゴール前に放り込まれると、混戦になり、最後は小田がプッシュ。日本航空が2点差をひっくり返した。

　次第に風が強まり、互いに縦に大きくボールを蹴る展開に。やはりセットプレーが攻撃の糸口となる。丸岡は180cmの長身FW田海寧生(2年)をターゲットにし、終盤には立て続けにCKを獲得したが、GK橋本亮太(2年)の好守もあって3点目は遠い。

　日本航空もFW師岡柊生(3年)がGKとの1対1を迎えるなど、見せ場をつくったが4点目は奪うことができず。それでも、最後まで集中を切らさずに逃げ切りに成功した。

　2回目の出場で“選手権初勝利”という大きな一歩を踏み出した日本航空が、“ベスト8進出”という新たな歴史を塗り替えた。

(取材・文　奥山典幸)
●【特設】高校選手権2018

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