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好守連発の瀬戸内2年生守護神井上が背負う1年間離脱の先輩GKらの想い

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瀬戸内のGK井上大也(2年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.5 選手権準々決勝 瀬戸内高1-0日本航空高 フクアリ]

 初出場でベスト4に勝ち上がった瀬戸内高(広島)のGK井上大也(2年)はこの日も好守を連発。今大会2度目の完封で勝利に貢献した。安藤正晴監督も「安心してみていました」と守護神の成長に目を細めた。

 1学年上には元U-15日本代表候補で、16年の希望郷いわて国体を優勝した広島県選抜の一員だったGK藤元瑞樹(3年)がいるが、17年春にひざの靭帯断裂の大怪我を負い、1年間の長期離脱を余儀なくされた。

 そこで台頭してきたのが井上だった。今季の県新人戦でレギュラーを勝ち取ると、その後は藤元が復帰をしてもレギュラーの座を譲ることはなかった。「メンバーを外れた3年生もいますし、みんなの分も自分がやらないといけないと思ってプレーしています」。

 藤元は必ず、「自信を持ってやって来い」と背中を叩いて送り出してくれるのだという。「自分のやる気に繋がっています」。広島県勢として、西日本豪雨被害を受けた人たちに「勇気と感動を」と意気込む今大会。井上は様々な想いを背負い、初出場校のゴールを守る。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2018

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