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[新人戦]帝京三が3-1で山梨学院を破って優勝、昨年躍進の山梨県を制す

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後半30分、帝京三高MF加藤和尊がダメ押しの3点目

[2.3 山梨県高校新人大会決勝 山梨学院高 1-3 帝京三高 日本航空高G]

 ライバルの躍進に刺激を受けた山梨の技巧派集団が、新チームの初陣でタイトルを手にした。山梨県高校新人サッカー大会は3日に最終日を迎え、決勝戦は帝京三高が3-1で山梨学院高を破って優勝を飾った。

 山梨県勢は昨季、インターハイで山梨学院が全国優勝を果たし、冬の高校選手権では日本航空高が全国8強入りと躍進して注目を浴びた。帝京三の主将を務めるMF加藤和尊(2年)は「昨年の全国大会の期間、僕たちは山梨に残っていた。学院や航空が全国の強いチームと対戦して、差が開いてしまうのかなという焦りもあったけど、その中で練習の強度を上げてやってきたことが、結果につながったと思う」とライバル校の活躍に刺激を受けながら取り組んだ練習の成果に胸を張った。

 試合は、拮抗した流れで進んだ。立ち上がりは、スピードとパワーで上回る山梨学院のペース。コンタクトプレーに強い岡田遼平(2年)、川野大成(2年)の2トップがハイボールを競り合い、右の関口翼(2年)、左の廣澤灯喜(1年)が果敢にドリブル突破を仕掛けた。左DF高橋大翔(2年)も強烈なキックを駆使して攻撃参加。前半7分に関口の飛び出し、同11分に高橋のFKからチャンスを作った。

 対する帝京三は、スピードのあるFW平本峻也(2年)が前線のターゲットとなり、MF吉村隆佑(2年)からの配球で応戦。サイドMFが中、外の位置取りを巧みに使い分け、パス&ムーブの機動力とサイドチェンジでゆさぶりをかけた。

 前半の半ばを過ぎると、山梨学院に立て続けにチャンスが訪れた。25分、相手の背後に抜け出た岡田が強烈なシュートを放ったが、帝京三のGK山田純平(2年)がビッグセーブ。31分に高橋が放ったシュートもGKに抑えられ、32分に左サイドの攻撃からセカンドボールをMF平松柚佑(2年)が狙ったミドルシュートは、ゴール左に外れた。

 すると、窮地をしのいだ帝京三にチャンスが到来。33分、右サイドを押し込むと、右DF内山航太(2年)のクロスを、ファーサイドからFW星野佑弥(2年)がヘディングで折り返し、平本が頭から飛び込んでゴールへ押し込んだ。平本は「星野はヘディングが強い。クロスがファーに流れたけど、絶対に折り返して来ると思った。あとは、突っ込むだけ。美味しいところをもらった」と手ごたえを語った。さらに前半の終了間際、帝京三は、平本、星野の連係に絡んだ吉村がPKを獲得。加藤が決めてリードを2点に広げた。
 
 山梨学院は、ハーフタイムで2人を交代。しかし、5分も経たないうちに、前線で存在感を見せていた岡田が左足の負傷で交代し、トーンダウンを強いられた。それでも後半21分には途中出場で孤軍奮闘していたFW米野智大(2年)がミドルシュートをたたき込んで1点差に追い上げた。同点を目指して猛攻に出る山梨学院に対し、帝京三はロングボールの応酬でスペースの空いた中盤を見事に活用。30分、相手の攻撃を跳ね返したボールを受けた加藤がドリブルからのワンツーで中央突破に成功し、右足を振り抜いてゴール。3点目を奪って勝利を決定付けた。

 3-1で試合を制した帝京三の相良和弘監督は「縦のスピードの勝負では、相手に分がある。どれだけ中盤を作って、仕掛けて終われるか。プレッシャーの中でも慌てずにやってくれた。うちは、まだインターハイも選手権も全国16強止まり。(他校の全国での活躍で)県のレベルが上がっていくので、乗り遅れないようにしたい」と持ち味を発揮して最初のタイトルを手にした選手を称えつつ、さらなる高みを目指す気概を示した。決勝で2得点を挙げた加藤も「全員で勝ち取った優勝。今年、全タイトルを取ることが目標。この結果に満足せず、より強いチームにしていきたい」と慢心なし。山梨には帝京三もいるぞと全国に見せつける1年にするため、レベルアップを目指す。

(取材・文 平野貴也)

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