パシフィック・リム・カップ2019 Powered byアンダーアーマーが8日(日本時間9日)に開幕する。2年連続の出場となる東北社会人リーグ1部のいわきFCには、高校選手権を優勝した青森山田高からMFバスケス・バイロンが加入する。今冬、ブレイクしたチリ国籍の18歳が、いわきFCでの一歩をハワイで踏み出す。

―ハワイに来るのは初?
「初めてです。ハワイの景色や海に癒されます。チリと似ている?そうですね、緑の多さだったり、街で子供たちがボールを蹴っているのを見たときや人の明るさは自分の国との共通点かなと思います」

―高校選手権を優勝して周囲から見られる目も変わったんじゃないですか?
「正直、選手権を優勝できるとは思っていませんでした。でもいろんな人から声を掛けられるようになりましたね。街を歩いていても話しかけられますし、より自分の行動に責任感が出たなと思います」

―ツイッターアカウントを開設した。
「青森山田は全員がSNS禁止なんです。トラブルの原因にもなるし、一人が問題を起こしたらダメになるので。でも中学校の時まではやっていて、卒業式の日に最後のツイートをしました。『青森山田に入学して絶対全国制覇してきます』ってツイートして、青森に入ったんです。それで3年間、SNSを我慢して、それで最後に有言実行が出来ました」

―注目度が増す中で、いわきFCに加入。
「楽しみで仕方がないです。注目された方が自覚と責任も出るし、そっちの方が自分もやらないとと思わせてくれる。青森山田でやってきた最後の一年間は自分の中では急に成長したと思っています。新たなサッカー人生が始まりますけど、とにかく上を目指して、もっと体を強くしていきたいです」

―ハワイでのいわきFC初陣をどのような試合にしたい?
「個人的にはこのキャンプに来てからコンディションも上がっています。海外のチームとやれる。こんな経験はなかなかないですし、しかもアメリカの上位のチーム。YouTubeとか動画をたくさん観ましたけど、世界って感じがしました。早く肌で感じてみたいです」

―この遠征が終わればすぐに高校選抜の試合もある。
「4月には欧州遠征もあります。2週間くらい離れるので、チームを離れるという意味ではこっちで多くの経験をしておきたい。でもそれは監督が決めることなので、限られた時間の中で、最高のパフォーマンスを出したいです」

(取材・文　児玉幸洋　取材協力 アンダーアーマー)