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[新人戦]GK野中は2本のビッグセーブで筑陽学園救うも、その前に何ができたかを追求する

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筑陽学園高GK野中友椰主将は2本のビッグセーブでチームを勝たせる活躍

[2.19 九州高校新人大会3位決定戦 筑陽学園高 2-0 宮崎日大高 大津町運動公園球技場]

 キャプテンマークを巻いた守護神が、2本のビッグセーブで筑陽学園高を救った。1-0の後半23分、宮崎日大高は右オープンスペースを突いた攻撃からラストパスを通す。これに走り込んだMF福留龍磨(2年)が1タッチで合わせたが、筑陽学園GK野中友椰主将(2年)が至近距離からのシュートに反応してゴールを死守する。

 ビッグセーブを見せた野中はさらに25分にも左CKから宮崎日大のキャプテン、CB田崎常慈(2年)に放たれた決定的なヘッドに反応。ゴールの外側へはじき出した。2つのビッグセーブで勝利に大きく貢献。ただし、試合後、野中は止める前にできたことがなかったかを考えていた。

「たまたまあそこにボールが来たから、たまたま止められただけかもしれないので、止められたことをプラスに考えながら、もっともっと修正する部分があるのかなと思っています」。

 シュートを打たせる前に止めることはできなかったのか、しっかりとDFにマークさせることはできていたか、自分のポジショニングはどうだったか……。失点しなかったことは良かったが、ファインプレーをすることよりもピンチを作らせないことを守護神は求めていた。

 キャプテンを務める今年、目指しているチームの姿がある。「全員で協力しながらサッカー以外のところでも礼儀正しいというか、周りのチームから応援されるチーム作りは目指しています」。自分が止めて勝つことももちろん大事。だが、それよりも応援されるチームになって、その力も支えに勝利し、応援してくれる人たちと全員で喜び合えるチームにする。

(取材・文 吉田太郎)

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