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悲願のJ1昇格へ! サイバーエージェント元年の町田、“東京クラシック”制して開幕白星

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今季、FC町田ゼルビアのユニフォーム胸部には「Abema TV」の文字

[2.24 J2第1節 町田1-0東京V 町田]

 J2リーグが24日、各地で一斉に開幕した。町田市立陸上競技場での一戦は昨季J2最終節(1-1)と同じ町田ゼルビアFC対東京ヴェルディの“東京クラシック”。3か月越しの連戦は町田が1-0で制し、サイバーエージェント(CA)参画元年に幸先良い白星スタートを切った。

 ホームの町田は昨季J1クラブでプレーしていたGK増田卓也(←長崎/期限付き移籍)、FW富樫敬真(←横浜FM)の新加入2選手が先発。対する東京Vはギャリー・ジョン・ホワイト新監督が就任した中、昨季の中心選手が先発に並び、新加入組ではセルビア出身FWネマニャ・コイッチのみ開幕スタメン入りを果たした。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤はホームの町田が一気に攻め込んだ。キックオフ直後、左に開いたFW中島裕希のクロスをDF李栄直がクリアし切れず、ゴール前でMF土居柊太がつぶれると、こぼれ球を富樫が押し込むもオフサイド。前半3分にも裏に抜けた富樫がループシュートを狙ったが、またしてもオフサイドに終わった。

 町田は前半10分、右からのクロスを受けた中島のボレーがGK上福元直人を強襲。東京Vは2トップのFWレアンドロ、N・コイッチにボールを集めようとするが、なかなか厚みのある攻撃を繰り出せない。同24分にはDF深津康太と交錯したMF梶川諒太が負傷し、MF井上潮音との途中交代を強いられた。

 その後は互いに決定機をつくれないままスコアレスでハーフタイムに突入。後半最初のチャンスは町田、5分に土居のクロスに富樫がオーバーヘッドシュートを試みたが、危険なプレーになったとしてファウルの判定が下された。東京Vは同8分、右サイドを駆け上がったDF田村直也のクロスに合わせたレアンドロのヘッドは枠を外れた。

 町田は後半15分、中島のパスに土居が抜け出し、相手ブロックからのこぼれ球を拾ったDF大谷尚輝が左足で狙ったが惜しくも枠外。ここで両チームともにベンチが動く。同17分、東京VはMF佐藤優平に代わってFW端戸仁、町田はMF森村昂太に代わってMFロメロ・フランクを投入した。

 すると後半18分、町田がスコアを動かす。中盤でボールを競り合ったロメロ・フランクが足を伸ばしながらスルーパスを送ると、左サイドに抜け出したのは富樫。自らの間合いでカットインし、正対した相手守備陣をかわして右足でニアポスト脇を撃ち抜いた。ベンチ前に集まった選手たちはゆりかごダンスでゴールを祝福した。

 東京Vは後半38分、N・コイッチに代わってFW林陵平を入れ、最後の攻勢に望みをかける。対する町田は同40分、山内に代わって早稲田大から加入したFW岡田優希を入れ、これがJリーグデビュー戦となった。その後は局面の競り合いが続いたが、スコアは動かず。町田が2年連続での白星発進を果たした。

 町田は昨季終盤からサイバーエージェントグループが経営に参画したほか、Jリーグのクラブライセンス基準が緩和したことで、来季のJ1ライセンス取得に向けて急ピッチで調整中。成績面では昨年に続いてプレーオフ圏内以上という結果が必要になるが、昇格を争うライバルを倒しての開幕白星で悲願の初昇格へ好スタートを切った。

(取材・文 竹内達也)
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