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マンCにCL出場権剥奪の可能性…UEFAがFFP違反疑惑を受けて調査開始

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 欧州サッカー連盟(UEFA)はマンチェスター・シティにファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)の規約違反の可能性があるとして、調査を開始することを発表した。

『フォー・フォー・トゥー』など複数メディアによると、この調査はドイツの雑誌『Der Spiegel』など報道機関の一連の申し立てを受けて始まった。昨年からシティが数年間に渡って収入源に関する虚偽の報告をUEFAにしていたというもの。UEFAは以下の公式声明を発表している。

「UEFAのクラブ財政管理部門の調査委員会は今日、マンチェスター・シティのフェア・プレー(FFP)規律違反の可能性について正式に調査を開始した。調査は昨今、様々なメディアで報じられたFFP違反疑惑に焦点を当てる。調査の進行中、UEFAはこの問題に関するコメントをこれ以上しない」

 記事によれば、独『Der Spiegel』側はリークされたクラブ役員間の電子メールに基づいて、数か月にわたってシティのFFP規制違反に関する一連の申し立てを行ってきた。直近では2014年8月にアルゼンチン代表MFブルーノ・スクリーニ(現リーベル・プレート所属)を獲得した際の移籍手続きが規律に抵触していると主張している。

 UEFAの調査開始を受けて、シティ側は「ハッキング、あるいは盗まれたとされる文脈を無視した資料に関して、我々はコメントしない。クラブの評判を傷付けようとする意図が明確だ」と声明を発表した。疑惑については「完全に虚偽だ」と主張した上で、「マンチェスター・シティーは、違法なハッキングおよび電子メールの文脈を無視した資料に関する憶測を終わらせる機会として、正式なUEFA調査の開始を歓迎する」と、調査に協力する姿勢を示した。

 この調査でシティのFFP違反が発覚した場合、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)などUEFA主催大会への出場禁止処分を科される可能性がある。今年1月にはUEFAクラブ財務統括機関の会長兼主任研究員のイヴェス・レテルメ氏が「UEFA大会からの除外という、最も厳しい処罰につながる可能性がある」と指摘していた。

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