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[サニックス杯]後半ATにSB麻生決勝ヘッド!プレミア参入の大津が鳥栖U-18撃破!

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後半アディショナルタイム、大津高SB麻生恭平が決勝ヘッド

[3.14 サニックス杯予選リーグ 鳥栖U-18 0-1 大津高 グローバルアリーナ]

 3年ぶりに参入するプレミアリーグへ向けて弾みの白星だ。14日、サニックス杯国際ユース大会2019予選リーグで昨年のプリンスリーグ九州優勝のサガン鳥栖U-18(佐賀)と同2位の大津高(熊本)が対戦。後半アディショナルタイムに左SB麻生恭平(2年)が決勝ヘッドを決め、大津が1-0で勝った。

 昨年のプレミアリーグプレーオフを突破してプレミアリーグ復帰を決めた大津と、プレーオフで敗退した鳥栖U-18。プレミアリーグでの戦いを想定して準備を進める大津は守備が勝因となった。

 後方から繋いで攻める鳥栖U-18はU-17日本代表MF西村洸大(1年)が特に多くボールに絡みながら前進。そして左右に素早くボールを動かし、個の仕掛けも交えながら大津の守りを破ろうとした。だが、大津は古閑健士監督が「横のスライドを上手くやっていた。(プレミアリーグで戦うためは)守備のところをやらないと。チャレンジアンドカバーをずっとやっている」と語ったように、同サイドのスペース、パスコースを消しながら集中した守りを続けていく。

 鳥栖U-18はそれでもMF盧泰曄(2年)の右足ミドルやMF本田風智(2年)のスルーパスなどで大津ゴールを脅かす。だが、大津はGK福山翔紀(2年)のファインセーブで相手に得点を許さない。逆に試合終盤は大津がMF樋口堅大主将(2年)の突破力を活用しながらグループでの連動した崩し。鳥栖U-18もU-18日本代表GK板橋洋青(2年)のファインセーブやDFの必死のカバーリングで凌いでいたが、アディショナルタイムに大津がスコアを動かす。

 右CKにマークを外して走り込んだ麻生が完璧ヘッド。「自分たちの流れが来ていたので、(アディショナルタイム表示の)ラスト3分というのも見えていた。ここでしっかりと取りたいと思って、ちょうど自分が走り込んだところにボールが来てくれた。あまりこういうことはないので気持ち良かったです」というSBの一撃がゴールを破り、劇的な決勝点となった。

 ゴール、アシストでの貢献を目指す攻撃的SB麻生は3週間後のプレミアリーグ開幕へ向けて「Jユースはきょうのサガン鳥栖みたいに上手いチームが来るので、しっかり守備をすること。それが良い攻撃に繋がると思うので、良い守備から、攻撃ももっとしっかり連係取ってゴールを決めていきたい」と意気込んだ。

 準優勝した九州新人大会を欠場したMF濃野公人(2年)が復帰し、1週間前からAチームで起用されているという右SB本多陸也(1年)ら下からの押し上げもある。サニックス杯では守備の部分を中心にプレミアリーグ開幕へ準備。濃野は「格上のチームが多いと思うけれども怯まずに自分たちのサッカーがどれくらい通用するのか試したい」と力を込めた。課題をあぶり出しながら、自分たちの今の力を確認する。

(取材・文 吉田太郎)

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