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“初体験”尽くしのDF板倉滉「今は代表に集中したい」

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U-22日本代表DF板倉滉

 初めての経験が待っていた。今冬、オランダへと渡ったフローニンゲンDF板倉滉は、ミャンマーで開催されるAFC U-23選手権予選(東京五輪一次予選)に出場するU-22日本代表に合流した――。

 所属クラブでは厳しい状況が続いている。完全移籍したマンチェスター・シティからフローニンゲンに期限付き移籍し、「個人的には出してくれたらやれる自信もあるし、試合に出たい気持ちは強い」ものの、オランダデビューを飾れずにいた。しかし、「言葉も通じないし、サッカーでアピールするしかない。(エルネスト・ファベル)監督から『使いたい』と思ってもらえる選手にならないといけないので、とにかく今は練習から必死にやっている」と前だけを見据える。

 クラブでのアピールが必要な時期での代表合流となったが、「代表は代表で自分にとって絶対にプラスになる。こうやって選んでもらっているので、今は代表に集中したい」と気持ちを切り替えて代表活動に臨んでいる。

 試合が行われるミャンマー・ヤンゴンは時には40度を超える環境。日本以上の寒暖差、そして長距離移動に時差もあったが、初となる欧州からの代表合流も苦にはしない。「目指しているのはA代表」と前置きすると、「こういう環境や、長距離の移動の中でも皆戦っている。こういう経験を一つできるのはすごく大きなこと。この中でやることを求められていると思うし、この環境でしっかりやっていけば強くなれると思う」と胸を張って答えた。

 翌22日に第1節マカオ戦を控えた前日練習では、U-22日本代表で「初めて」という3バックの中央に入り、先発が予想されるチームでトレーニングをこなした。「どこをやるにしても自分の良さを出さないといけない。特に3枚の真ん中というのは、自分がブレるとチーム全体もブレると感じるので、しっかりとドッシリと構えてとチームをコントロールしたい」とチームを完封勝利へと導き、自身の価値を改めて証明したい。

(取材・文 折戸岳彦)
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