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[プリンスリーグ中国]初参戦の就実は前後半終了間際の課題が出て、全て1点差の開幕3連敗。切り替えてライバルから初勝利を

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後半終了間際の失点で開幕3連敗。就実高の選手たちは敗戦の瞬間、ピッチに崩れ落ちた

[4.20 高円宮杯プリンスリーグ中国第3節 立正大淞南高 1-0 就実高 松江市営補助競技場]

 中国地区の高校およびJユースの計10チームで争われる高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ2019中国の第3節が4月20日に開催。立正大淞南高(島根)と就実高(岡山)の対戦は、1-0で立正大淞南が勝利を収めた。

 最後の最後にゴールを割られ、直後に試合終了のホイッスルが鳴ると、就実の選手何人かはピッチに崩れ落ち、しばらく起き上がれなかった。初めてプリンスリーグ中国に参入している今年、開幕戦は米子北高(鳥取)に0-1、前節は高川学園高(山口)に2-3で敗れ、連敗スタート。この日は『三度目の正直』での初の勝ち点獲得が目前まで迫っていたが、耐え切ることができなかった。

 立正大淞南の圧力をかわしながら、粘り強くゴールに迫った。チャンスメークの中心となったのは、右サイドからのドリブル突破とセンタリングを何度も繰り返したMF青木慧大(3年)。一方で須田二三明監督が「前半は右サイドと左サイド、バランス良く攻めることができていた」と振り返ったように、左サイドのMF片田優人(2年)も積極的な仕掛けを見せた。

 守備も集中力を高く保って対応。山口永遠(3年)と木原健志(3年)のCBコンビを軸とするディフェンスラインは、背後のスペースを狙う立正大淞南FW石橋克之(3年)を何度もオフサイドにかけた。GK牧野匠悟(3年)は鋭い反応でピンチを防ぎ、主将のMF湯淺怜夫(3年)、MF大賀琉輝(3年)もボランチで体を張ったプレーを見せる。後半16分には、直前のファウルで取り消されたものの、ゴール前の混戦から湯淺が押し込んでネットを揺らすなど、勝機も少なからずあった。

 ただ、不安視されていた要素があった。米子北戦は前半43分、高川学園戦は前半43分と後半45+1分に失点しており、前節までの4失点のうち3失点が前後半の終了間際。この日も前半終了間際にピンチを迎え、GK牧野が好セーブで防いだが、最後の一瞬までしっかり対応できるかが課題だった。選手たちも自覚しており、徐々に押し込まれ始めた後半の終盤には「先週もここでやられたぞ!」「最後まで(集中力を)切らすな!」と声を掛け合っていたが、またしても終了間際、しかもラストプレーでゴールを割られる結果となった。

 須田監督は「プリンスリーグの勝ち点1、勝ち点3の重みを選手たちは痛感していると思う」と語り、「こういう悔しい経験がチームを強くする。中途半端な悔しさではなく、これだけ究極に悔しい方が、かえって彼らのためになる」と振り返った。GK牧野は「日頃の練習でダッシュの最後に力を抜いたりしていたら、やられてしまう。練習から最後の最後まで集中してやらないと勝てない」とチームの課題を指摘した。

 4月27日の次節は、同じ岡山の作陽高と対戦する。共学化に伴って2012年に創部して以来、初めて県大会の決勝に進んだ2月の新人戦決勝では1-1からのPK戦で敗れており、5月開幕の総体予選でも戦う可能性がある相手だ。須田監督は「落ち込んでいて4連敗、が一番よくないので、切り替えたい」と語り、牧野は雪辱に向けて「無失点で勝ちたい」と意気込む。ライバル相手の初勝利を、プリンスリーグでの巻き返しと、総体での全国初出場への起爆剤にする。

(取材・文 石倉利英) 
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