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帝京が桐生一に逆転勝ち!14年ぶり参戦のプリンスリーグ関東で暫定3位に浮上し、インハイ予選へ!

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後半43分、帝京高は交代出場MF宮下正太郎(21番)が決勝ゴール

[5.18 高円宮杯プリンスリーグ関東第7節 桐生一高 1-2 帝京高 あずまサッカースタジアム]

 逆転勝ちの帝京がインターハイ予選へ弾み! 18日、高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ2019関東第7節の桐生一高(群馬)対帝京高(東京)戦が行われ、帝京がDF石井隼太(3年)と交代出場MF宮下正太郎(3年)のゴールによって2-1で逆転勝ち。3勝3分1敗の帝京は暫定3位とし、桐生一は1勝2分4敗の暫定9位で中断期間に入ることになった。

 帝京の日比威監督は「7試合の中で一番悪い試合だった。ウチは浮足立っていた」と振り返る。強風に悩まされたこともあって、前半は出足の良い桐生一に押し込まれる時間が短くなかった。立ち上がりから攻守に勢いのあった桐生一は序盤の4連続CKの後も、左利きのMF遠藤青空(3年)が絡んだ崩しでゴール前のシーンを増加。また、ファーストプレーから爆発的なスピードを見せていたU-17日本代表FW若月大和(3年)が、帝京のDFラインにプレッシャーをかけていた。

 帝京は若月の馬力ある抜け出しを「裏に速い選手だったので裏に行かせないようにして、ボールを足下で受けたところでインターセプトしに行ったり、わざとボールに触らせて自分が身体入れて周りの選手にクリアさせたり、そういう対応をしていました」というDF鳥木秀音(3年)やDF柳大弥(3年)、MF宮崎海冬(2年)中心に対応。逆に19分、20分には持ち味の連動したパスワークと、左FKからそれぞれ決定的なシーンを作り返す。

 だが、桐生一はGK塩澤玲央(3年)のファインセーブなどで凌ぐと31分、遠藤の右CKのこぼれ球をCB後藤真之介(3年)がダイビングヘッドで押し込んで先制した。さらに桐生一は後半開始直後、遠藤のスルーパスで右中間を抜け出した若月がGKをかわしてシュート。だが、これがポストを叩くと、後半から風上に立ち、システム変更した帝京が徐々に勢いを増す。

 攻守に渡って献身的な動きを続けていたFW中瀬拓夢(3年)が相手の背後を強襲。また運動量の多い中盤の選手たちがセカンドボールを拾い、連続攻撃を繰り出した。桐生一は慌てずにボールをクリアしたり、繋いだりしていたが、帝京は14分に幸運なゴールで同点に追いつく。

 DFラインから相手のプレッシャーを剥がしながらパスを繋いだ帝京は、宮崎が左の石井へ展開。石井の左足クロスはゴール方向に流れたが、これが風に乗り、GKの頭上を超える形でゴールに吸い込まれる。1-1。このゴールの後に昇格1年目のプリンスリーグで勝ち点を重ねる帝京と、なかなか結果が出ずに自信を掴みきれていない桐生一との“差”が出た。

 オープンな攻め合いとなった終盤、桐生一は若月の突破から29分、38分にビッグチャンス。だが、帝京はGK冨田篤弘が1対1の強さを発揮していずれもストップする。桐生一は41分にもGK塩澤のフィードから若月が相手DFをひっくり返したものの、帝京GK冨田が三度1対1を阻止。DFの粘り強い守備によって2点目を許さなかった帝京が43分に決勝点を奪った。

 帝京はセカンドボールを繋いでPAへパス。これを中瀬が胸で落とすと、最後は「良い落としが来たので決めるだけでした。当てれば入るなと。前節の(デビュー戦だった三菱)養和戦で2回くらい絶好球があって、それを決めきれなかったので出たら決めてやろうと思っていた。決められて嬉しいです」という交代出場MF宮下が右足でゴール左にねじ込んだ。

 名門・帝京にとっては14年ぶりのプリンスリーグ関東参戦。横浜FMユースや東京Vユースなど “全国トップクラス”との真剣勝負を重ね、7試合でわずか1敗と貴重な経験と自信を得ている。この日は湘南ですでにルヴァン杯デビューしている若月のスピード、強さを体感。日比監督は「あの“基準”の中で成長させてもらっている」と語っていた。注目世代だった昨年からメンバーは大きく入れ替わっているが、先輩たちが勝ち取ってくれた場所で帝京は時に失敗も経験しながら進化を続けている。

 帝京は2010年以来、9年ぶりの全国出場を懸けたインターハイ東京都予選で準々決勝から登場。2勝すれば全国出場が決まる。この日公式戦2試合目の出場で殊勲のゴールを決めた宮下は「これから厳しい試合が多いんですけれども、全員で一致団結していけたらいいと思います。(個人的には)常にゴールというのを頭に入れてチームが辛い時もゴールで結果を残してチームを助けられるような選手になりたいです」と誓い、鳥木は「こういう相手とやって良い経験をすることができているので、インターハイとか選手権でこの経験を活かせるように頑張っていきたいです」と意気込んだ。プリンスリーグで得た経験、勝負強さを発揮して今年こそ、全国切符を掴む。
 
(取材・文 吉田太郎)
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