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“全員守備”アルゼンチンに大苦戦…なでしこW杯初戦スコアレス、世界一奪還へ厳しい船出

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なでしこ、初戦はスコアレスドロー

[6.10 女子W杯第1節 日本0-0アルゼンチン パリ]

 なでしこジャパン、初戦はスコアレスドロー…。女子ワールドカップのグループDの初戦でアルゼンチン女子代表と対戦した日本女子代表(なでしこジャパン)は、0-0で引き分けた。高いポゼッション率を誇りながら、人数をかけて守るアルゼンチン守備網を最後まで破ることが出来なかった。

 2大会ぶりの世界一を目指すなでしこジャパンの戦いが始まった。グループリーグ初戦の相手はアルゼンチン。3大会ぶり3度目の出場だが、過去の03年、07年大会でもなでしこと対戦しており、2戦2勝となでしこにとっては相性のいい相手だ。

 初戦のスタメンはGK山下杏也加、4バックは右からDF鮫島彩、DF熊谷紗希、DF南萌華、DF清水梨紗。ダブルボランチはMF杉田妃和とMF三浦成美。中盤の右がMF中島依美で左がMF長谷川唯。2トップはFW菅澤優衣香とFW横山久美が組んだ。

 前半からなかなかエンジンがかからなかった。“全員守備”の相手に対して敵陣でボールを触ることの多いなでしこだが、その分スペースがなく、なかなかシュートまで持ち込めない。前半25分の三浦のミドルは大きく枠外。相手のシュートがゼロに終わるなど、ピンチを招くことはなかったが、前半はスコアレスで折り返すことになる。

 後半に入るとよりなでしこが前線に圧力をかける展開になる。しかし後半11分に清水の右クロスから長谷川がゴール前で決定機を迎えるが、シュートがミートせずに左に外れてしまう。直後になでしこは横山に代えて、3度目のW杯となるFW岩渕真奈をピッチに送り込んで局面を打開しに行く。

 その後も“全員守備”のアルゼンチンに苦戦する。アルゼンチンは後半28分にFWフロレンシア・ボセグンドがようやくファーストシュートを放つが、山下がしっかりとキャッチ。崩されるシーンは皆無だが、得点が生まれないまま、時間だけが経過していく。

 なでしこは後半29分に2枚目の交代カードとしてFW遠藤純を投入。アルゼンチンがラスト15分になってようやく前に出始めたため中盤にスペースが生まれだすが、後半アディショナルタイム4分を含め、なでしこがゴールネットを揺らすことはなかった。

 試合はスコアレスドロー。グループ内で最も格下とみられたアルゼンチンを相手に、厳しい船出となった。第2戦のスコットランド戦は日本時間14日22時キックオフ。第3戦は3月の親善試合で敗れているイングランドが相手だけに、何としても勝っておきたい試合になる。

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