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[MOM2899]前橋育英MF櫻井辰徳(2年)_2年生で「14」背負う大器。名将絶賛のキックで先制アシスト

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前橋育英高の中盤で存在感ある動きを見せたMF櫻井辰徳

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.9 インターハイ群馬県予選準々決勝 前橋育英高 4-0 前橋商高 群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場]

 名門・前橋育英高にとって重要な「14番」。選手権制覇した17年度はMF田部井涼主将(現法政大)が背負い、昨年は新潟入りしたMF秋山裕紀がその番号を託されていた。今年、「14」の後継者となったのは、2年生ボランチ・MF櫻井辰徳。178cmの長身と左右両足から放つ高精度キックに注目の大器が伝統の前橋商高戦で輝いた。

 前半9分、右CKのキッカーを務めた櫻井は、右足でのストレートボールを選択。これがFW山岸楓樹(3年)の頭にピタリと合って、先制点となった。「みんながストレートの方が合わせやすいと言ってくれているので、ストレートで速いボールを蹴って上手くいきました」と櫻井。名将・山田耕介監督も「(先制点は櫻井の)あのボールが全て」と絶賛したキックでチームにリードをもたらした。

 櫻井の特長は右足でも左足でも長短のパスを蹴り分けることができること。前日の初戦は緊張から強みを出すことができなかったというが、この日はMF渡邉綾平主将(3年)とともに積極的に大きな展開を狙い、精度の高いボールを左右に振り分けていた。その一方で狭いDF間を通す縦パスなどテンポを変えるプレーも。加えて、守備面の課題を感じさせないような動きで相手ボールを刈り取るなど、攻守で存在感を放った。

 守備については、山田監督から繰り返し指摘されているのだという。その重要性を学んだMFはこの日、前橋商高とのライバル対決ということもあって気合十分の守備。例え、取り切れなくてもしつこく相手にプレッシャーを掛け続けていたMFは、「練習からずっと意識していて、それがこの土日では出てきているので、継続していけたらいいなと思います」と頷いていた。

 14番を背負うに当たって前任の秋山からは「14番、相当見られるからチャンスだよ」とアドバイスされたという。チャンスと感じていると同時に、責任感も高まっている。「2年生でつけているからプレッシャーとか感じちゃって、なかなか良いプレーとか出せないんですけれども、出れない3年生もいるし、14番をつけたくてもつけられない3年生もいるので、自分が自覚と責任を持って14番らしいプレーをもっと出さないといけないと思います」。静かな口調で決意を口にしていた。

 昨年、JFA U-16トレセンキャンプメンバーにも選出されている注目株。インターハイに出場すれば、一気にブレイクする可能性もある。本人は「ゲームをコントロールすることしかできていないので、点を獲りたい。(今日も)アシストという結果は出せたんですけれども、点獲って、チームを勝たせる点を自分が獲りたいという気持ちがあります」。名門の柱としての自覚を高めている大型ボランチが、ピッチで結果を残して、まずは前橋育英を全国に導く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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